今回は、日本で手に入る材料を使用して作れるフィリピンの定番スイーツ『スーマン』の作り方をご紹介します。
『スーマン』の存在は友達のフィリピン人から教えて貰いました。フィリピンには日本のおやつの時間に近い「Meryenda=メリエンダ」という習慣があるので、いわゆる間食のお供として、または朝食用として、このスーマンは愛されている様です。もち米のねっとり感とココナッツミルクの風味、それから腹持ちも良いので、おやつには最適ですね。
スーマンの基本の材料は、もち米、ココナッツミルク、砂糖、塩とシンプル!これらを軽く炒めたものを、バナナやココナッツの葉に巻いて蒸して頂きます。そう!日本のチマキですよね。
あまりにも作り方が似ているので、その歴史をネットで調べてみましたが、私が調べる限りでは、スーマンもチマキもフィリピンと日本でそれぞれ独自に生まれたものの様です。蒸す際に植物の葉を使い香りを移す、という発想が同じな所が面白いですよね。
さて今回は、そんな『スーマン』の作り方を写真を使ってご紹介します。バナナの葉は日本では手に入りづらいので、笹(ささ)の葉を使いますね。それではスタート!
フィリピン『スーマン』材料
- もち米 2カップ(400ml)
- ココナッツミルク 2カップ(400ml)
- 砂糖 1/4カップ
- 塩 小さじ1
- 笹の葉
もち米とココナッツミルクは、(重さでは無く)体積で同量なので覚えやすいですよね。ただ多少前後しても問題はありませんよ。砂糖はお好みで調整してください。フィリピンでも、出来たスーマンに砂糖をまぶしたり、甘いココナッツソースなどを掛ける食べ方をするので、その場合はスーマン自体の砂糖の量は少なくする様です。お塩は個人的には必須です。塩が効いた方が美味しいです。
笹の葉や竹の皮があると風味が良くなるので良いですね。もしない場合は、クッキングシートでも代用できますよ。私は笹の葉を市場で購入しました。インターネットでも購入できます。
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ココナッツミルクもカルディなどで購入出来ますね。探す手間を省きたいなら通販でどうぞ。
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フィリピン『スーマン』作り方
- もち米は洗ってざるにあげる。笹の葉は表面を洗う。
- フライパンにココナッツミルク、砂糖、塩を入れ火に掛け、沸騰する頃にもち米を入れ、5~10分粘りが出るまでになるまで炒める。
- 粗熱を取ったら、笹の葉(もしくはクッキングシート)に包む。
- 蒸し器を使って50~60分、蒸し上げる。
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フィリピン『スーマン』作り方を写真で解説
もち米は、軽く研いでおきましょう。
笹の葉も表面を水で洗っておきます。洗ったら表面の水を拭き取ります。
フライパンにココナッツミルクと砂糖、塩を入れて火に掛けます。
沸騰したらもち米を加えます。
焦げない様に注意しながら、煮詰めます。5分後の状態です。
15分後の状態です。水分は無くなり、粘りのある塊になりましたので、火を止めます。
バットかボールに取って、粗熱を取りましょう。
こちらはちょっとしたお遊びです。食用の着色料(赤)をお湯に溶かします。
粗熱を取る最中のもち米の一部を分け取って、赤くカラーリングしました。
次に笹の葉に調理したもち米を包みます。葉の大きさに応じて包める量を調整してください。
くるっと巻いて、両端を折り畳みます。タコ糸などで結んでも良いですね。私は使っていません。
この様にバットに並べると良いでしょう。
笹の葉が無い場合は、クッキングシートでも大丈夫です。
蒸し器に入れます。我が家で使用しているのはレミパンプラスです。
空焚きにはくれぐれも注意しながら、50分間蒸し上げます。
はい、蒸しあがりました。
さてさて、どんな状態になっているでしょうね。わくわく。
じゃじゃーん。わぁ、上手に出来ていますね。笹の葉の香りが心地いい。
我慢できないので、いただきます。
ココナッツミルクの風味豊か。塩も効いた甘みが心地良くて、とっても美味しい!
クッキングシートで作ったスーマンも問題なく美味しく作れました。写真は同色になってちょっと見づらいですが。
それから食紅を使ったスーマンも美しい仕上がりになりました。
盛り付けでちょっとお遊びを。如何ですか?紅白でめでたい感じを目指しました。
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フィリピン『スーマン』アレンジ
『スーマン』はそのままでも美味しいですが、お好みでトッピングなどを楽しんでください。一例をご紹介しますね。
『スーマン』のソースとして挙げられるのは以下の通り
- 砂糖(ブラウンシュガー)
- 黒糖
- ラティクソース(ココナッツミルク)
- はちみつ
- チョコレートソース
それから日本のお餅や団子のイメージで突き合わせを選んでも違和感なく美味しく頂けました!
【スーマン&黄な粉】
【スーマン&黒蜜黄な粉】
【スーマン&餡子(あんこ)】
フィリピンと日本が手を組んだ最高のスイーツ(^^♪
保存は葉をラップしたまま冷蔵庫で出来ます。硬くなるので、食べる前には電子レンジで軽く加熱するのが良いでしょう。
フィリピン料理 一覧
当サイトで紹介しているフィリピン料理のリストです。皆さんの参考になると嬉しいです!
チキン アドボ Chicken Adobo | アドボは、酢を使った肉や野菜の煮込み料理。 |
ポーク アドボ Pork Adobo | ポーク(豚肉)を使ったアドボ |
シニガン Sinigang | タマリンドを使用して酸味を効かせたスープ |
シニガン・ガビ Sinigang Gabi | ガビ(タロイモ)入りのシニガン |
シシグ Sisig | 豚の頭やレバーなどの肉の部位を刻んで味付けし炒めた料理 |
カレカレ Karekare | 濃厚なピーナッツソースを使用したシチュー |
カルデレータ Caldereta | 肉、野菜、レバーペーストで作られる煮込み料理 |
ソパス Sopas | 日本のクリームシチューに似た料理 |
フルーツサラダ Fruit Salad | クリームチーズとフルーツを使う定番スイーツ |
バナナキュー Banana Cue | 揚げたバナナをキャラメルでコーティングしたデザート |
チチャロン Chicharon | 豚皮を茹でて味付け、乾燥後、油で揚げたスナック |
チャンポラド Champorado | 甘いチョコレート粥 |
ラッキミー Lucky Me | フィリピンで最も人気のあるインスタント麺ブランド |
タマリンド キャンディ | スイートタマリンドで作ったキャンディ |
スーマン Suman | ココナッツミルクがベースで日本のチマキに似たデザート |
エスパソル Espasol | 米粉、ココナッツミルク、砂糖から作られるスイーツ |
グラマン Mr. Gulaman | 天然海藻エキスから作られたパウダーベースのゼリー |
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マニラ旅行記 | 息子と3泊4日マニラ観光。その記録。 |
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まとめ
今回は、フィリピンの定番スイーツ『スーマン(Suman)』の作り方をご紹介しました。ココナッツミルクの風味豊かな、日本でいう「ちまき」の様なおやつ。黄な粉やアンコなど日本の食材との相性も良かったので、大変満足でした。是非お試しください。
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