今回は、プロも愛用する脱水シート「ピチット」を使って、魚の味醂干しを作ります。「ピチット」を使えば、干し網が無くても、自宅の冷蔵庫で簡単に干物が作れます。
味醂干し?調味料に漬けた食材に「ピチット」って使えるの?
水だけを通すから、調味料があっても使えるよ。
そこが「ピチット」の不思議で便利な所です。
味醂干しを作ろうとスーパーマーケットに行きました。最近、生のニシンがお安く売られてますね。400gの大きさで200円。これは安い。これにしよっ。
今回は、このニシンで、味醂干しを作ります。
本日の個体(北海道産ニシン)
産地:北海道
体長:31cm(全長36cm)
重さ:400g
価格:200円(1kgあたり500円)
スーパーで売っているものにしてはキレイな個体です。
お尻から何か出てますね。恐らく卵です。
ニシンを捌く(三枚下ろし)
ニシンの津本式究極の血抜き
これは必須ではありませんが、私は作業の流れに取り込んでいます。血抜きすることで、内臓まで美味しく頂きたいのと、この後の作業が(血まみれにならず)楽な為です。
血管に水が行き渡ったら、体がパンパンに張りますので、これが終了の合図です。水を当てすぎると腹が破れることがあるので、ある程度慣れは必要です。水量を多くしすぎないのがコツの様に感じます。
切断した尾側から、血が抜けるのが分かります。
自宅で血抜きをする道具はコチラで紹介しています。
ニシンの三枚下ろし
頭を落とし、腹を割ると、大きな卵が出てきました。ニシンの卵と言えば、数の子ですね。
卵の重さは115gでした。1匹400gでしたので、重さの約30%が卵ということになります。
三枚に下しました。身が痩せてます。これは卵に栄養を蓄えた為と考えられます。
腹の肉の厚みをご覧ください。ペラッペラです。
この後、腹骨をすき、味醂干し用の切り身としました。
「ピチット」魚の味醂干しの作り方
材料
- ☆醤油
- ☆味醂
- イリゴマ
臭みを除くために、魚の切り身に塩(分量外)を振り、15分程度おきます。
醤油:味醂=1:1の漬けダレに魚を2時間漬けます。調味料を少なくする為、調理用バックを利用しています。漬け時間はお好みで調整を。
漬け終わったら、ペーパーで余分な水分を拭き取り、、、
あとは「ピチット」に包むだけですね。片方にはゴマを振りました。
この様に「ピチット」を切り身に密着させる様にして包みます。
冷蔵庫で寝かせます。おやすみなさい。
12時間が経過しました。ピチットを剥がすとこの様になっています。ゴマもキレイに付いてますね。ゴマの上からピチットで包んでも大丈夫ということですね。ちなみに、ピチットへの調味料の染み出しはありませんでした。食材から水分だけを除いていることが分かりました。
【重さの変化】
脱水前 143g
↓
脱水後 136g
よって、脱水されたのは 7g(約5%減)。
皮側です。しっかり乾いています。
形が平たいので、フライパンで両面を焼いていきましょう。もちろんグリルでも良いですね。
「ピチット」で作るニシンの味醂干しの完成です。
それではいただきます。
臭みなし!味も染みてて美味しいね。
魚の味醂干しは、砂糖を使うレシピもありますが、私はシンプルに醤油:味醂=1:1が好みです。
もう1つの切り身はグリルで焼きました。皮目を上にして盛り付けても食欲をそそられますね。皮の近くは脂たっぷりでジューシーです。
まとめ
今回は、「ピチット」を使う魚の味醂干しの作り方をご紹介しました。「ピチット」を使えば、干し網がなくても自宅で簡単に魚の干物が作れます。また脱水している間に冷蔵庫で場所を取らないのもメリットです。干物にして冷凍保存なんて使い方も出来ますね。料理人が使う脱水シート「ピチット」お試しになってみては如何でしょうか?
=スポンサーリンク=
こちらの記事もいかがですか?
コメントお願いします(※は必須項目)
コメント一覧 (3件)
こんばんは!
みりん干し美味しそうです^^
それにピチットシート使ってるなんて
羨ましいです!( ¨̮ )
昔働いていたお店で何度か使った以来
あの、水分の取れ具合が凄すぎて今でも
覚えています(^^;)
でも家で使うには高すぎて……笑
たくみ様
コメントありがとうございます。確かにピチットは少し高いですね。私は魚料理をすることが多く、大衆魚ばかりではないので、ちょっと良い魚には使ってもいいかなぁ?という拘りです。凝った料理を作りたい人向けかも知れませんねぇ。
さとみさん
コメント有難うございます。いろいろ調べてみたのですが、ピチットは釣具屋さんに売っている場合があるようです。面倒なら通販ですかね。ニシンの卵は、佃煮と干物で頂きました。これも記事にしたので、明日投稿します。もし宜しければご覧ください。