今回は、銀座三河屋の「煎り酒」を取り寄せましたので、実食レビューします。
「煎り酒」とは、日本酒に梅干しと鰹節を入れて煮詰めた、江戸時代から日本にある調味料です。醤油の登場と共に使われる機会が減ったという歴史を持つもですが、醤油よりも塩分が少ないというヘルシーさと、独特の旨味から、近年になって見直されている調味料でもあります。醤油の代わりに使える万能調味料なのです。
ちなみに「煎り酒」は、ご自宅でも簡単に作れます。当サイトでも以前「煎り酒」の作り方をご紹介しました。
自宅で作ることはあっても、これまで市販品を購入したことがありませんでした。というわけで、今回は、人気ブランド「銀座三河屋さんの煎り酒」を取り寄せましたので、レビューしていきます。レシピも紹介します。
銀座三河屋「煎り酒」実食
商品はこのような外観です(300mlのボトル)。
原材料を確認のためにします。梅酢・しょうゆ・かつお節エキス・清酒・砂糖・ぶどう糖・昆布エキス/アルコール・調味料(アミノ酸等)
銀座三河屋 煎酒(いりざけ)300ml調味料 梅干 花がつお 煎り酒
それでは、そのまま舐めてみます。
なるほどぉ。自分で作る煎り酒なんかとは明らかに違います。
味がシッカリ濃くて、特に酸味の印象が強い。梅酢の酸っぱさとカツオの旨味が、口いっぱいに広がります。それでも醤油のような塩辛さは少ないので、インパクトはあるけど、後味は爽やか。万能調味料と言われる理由が分かります。
塩分ってどれくらいなんだろう。一般的な醤油とラベル表示を比べて見ます。
100ml当り食塩相当
- 醤油(こいくち):17.3g
- 醤油(うすくち):19.3g
- 麺つゆ(3倍濃縮):11.2g
- 煎り酒(本品):10.7g
こいくち醤油の約3分の2。麺つゆ(3倍濃縮)や市販のだし醤油と同じくらいでしょうか。「煎り酒」の塩分は、いわゆる減塩醤油に近い数字と言えるでしょう。
「煎り酒」で頂く料理(レシピ)
それでは、銀座三河屋「煎り酒」を使っていくつか料理を楽しみたいと思います。
「煎り酒」で真鯛の刺身
先ずはシンプルにお刺身から。魚との相性は抜群と言われますが、本当でしょうか?白身部門代表、真鯛を頂きます。
これは旨い!梅酢の酸味と出汁の旨味。これが白身魚に最高にマッチします。それで調味料としての味は主張され過ぎず、魚の旨味も堪能できます。醤油とは、別物です。
「煎り酒」ホタテのカルパッチョ
シンプルな材料としましょうか。野菜は、スライスした玉ねぎとトマト。ドレッシングは、「煎り酒」大さじ1にエキストラバージンオリーブオイル大さじ1/2を加えます。
煎り酒とオリーブオイルを良く混ぜ、スライスした玉ねぎに掛けて、味を馴染ませます。梅酢が入ってますので、酢漬けで玉ねぎが締まりますね。
ホタテとミニトマトを盛り付けたら、玉ねぎで回りに散りばめ、煎り酒ドレッシングを回しかけます。バジル、黒コショウもアクセントに。
煎り酒を使ったホタテのカルパッチョの完成です。
いただきます。
あぁ、これだけで完成品ですね。他の調味料は一切要りません。ほどよく酸味が効いて美味しい!
「煎り酒」大根とカボチャの煮物
この煎り酒だけを味見をしてみると分かるのですが、カボチャの様な味の濃い野菜を使えば、調味料は「煎り酒」だけで問題ないと思います。大根とカボチャの煮物を作ってみます。
10分下茹でした大根、カボチャ、水を鍋にいれます。そこに「煎り酒」大さじ2を加えました。煮ていきましょう。
落し蓋をして10分程度煮た後、煮汁を煮詰めました。
煎り酒を使う大根とカボチャの煮物の完成です。調味料は「煎り酒」だけです。
うん、美味しい!予想通り「煎り酒」だけで十分でした。甘みはカボチャが補ってくれますから、むやみに砂糖はいりません。酸味も感じられ、サッパリとした煮物です。素材そのものの味がしっかり楽しめます。
「煎り酒」しらす丼
醤油と煎り酒を1:1混ぜ合わせ、生姜を少々加え、タレを作ります。
酢飯に刻み海苔、シラス、大葉をトッピング。贅沢に煮アナゴも乗せてみました。
そこに、煎り酒・醤油・生姜を合わせたタレを掛けて、頂きます。
生姜が多すぎると、煎り酒の良さが消されてしまうので、香りづけ程度の少な目にするのがオススメです。
銀座三河屋 煎酒(いりざけ)300ml調味料 梅干 花がつお 煎り酒
「煎り酒」冷奴
冷奴に、いつもの醤油ではなく、「煎り酒」は如何でしょうか。「煎り酒」を使うと、生姜が要りません。梅の酸味が最高のアクセントに。
「煎り酒」卵かけご飯(TKG)
最高の頂き方
- 卵の白身と黄身を分ける
- 白身とご飯を混ぜ合わせる
- ご飯に刻み海苔
- 黄身をあと乗せする
- 「煎り酒」をまわし掛けて、完成
黄身をつぶして頂きます。贅沢な朝食です。最高に旨い。
▼ギフトセットも御座います▼
「煎り酒」卵焼き
卵3個、煎り酒・水・砂糖をそれぞれ大さじ1が材料です。とても美味しい卵焼きができます。今回は、青ネギを入れました。
「煎り酒」蒸しあん肝
蒸しあん肝を頂くのに定番のポン酢では無く、煎り酒を使いました。あん肝の独特の風味と煎り酒の酸味が合わさって、いつもとは違う一面を見せてくれます。
「煎り酒」煮魚
使用しているのは、真鯛の切り身です。
①水と煎り酒大さじ2の煮汁を作る。
②落し蓋をして5分煮る。
③切り身は取り出して、煮汁を煮詰める。
④切り身を戻して温める。
切り身を一旦取り出すのは、硬くなるのを防ぐ為です。白髪ネギを添えたら、煎り酒の煮魚の完成です。
魚の旨味と煎り酒の酸味が良く合います。
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「煎り酒」アサリの酒蒸し
酒蒸ししたアサリに「煎り酒」を少量まわし掛けるだけ。アサリの旨味と煎り酒の酸味のコラボです。うまい。
まとめ
今回は、人気商品・銀座三河屋「煎り酒」を取り寄せ、実食レビューしました。刺身・カルパッチョ・煮物を作り、万能調味料と呼ばれる理由をしっかり理解出来ました。特徴は、「梅酢の酸味と出汁の旨味」です。
これ以外にも、そのままサラダのドレッシングとしても使えるし、炒め物、和え物、卵かけご飯なんて美味しいそうですね。私が試して良かったものは、この記事にアップデートしていきます。江戸時代から愛される調味料「煎り酒」。是非お試しください。
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コメント一覧 (1件)
さとみさん
コメントありがとう御座います。新鮮な魚が手に入る方は、特に常備で良いと思います。醤油味ばかりだと飽きちゃいますよね。すっぱさが丁度良いですよ!