今回は、我が家の息子の歯の矯正について記録を残します。
とある小学4年生(男の子)の歯の矯正が始まるまでの通院、検査、費用、運用などに関する記録です。家計にとっては、寝耳に水。そんなリアルな費用に関しての話も交えます。2020年10月現在、矯正を初めて1か月が経過しました。
まさか「歯の矯正」の、話が出てくるなんて・・・
歯の矯正が始まるまでの経過
我が家では子供に3ヶ月に1回の定期検診を受けさせています。息子は9才ですが、これまで虫歯等なく順調に経過していました。乳歯から永久歯への生え変わりは9本です。歯の矯正の話が出たのは、2020年に入ってからでした。
時系列でその経過を記載します。
◎2020年3月定期検診
この時に初めて、歯医者より次の様な指摘がありました。
- 下あごの成長が遅く、上の前歯が出ている(結果、出っ歯に見える)
- 歯のかみ合わせが悪い。
- これから下あごの成長の経過を見ていくが、
- 10歳前に、矯正した方が良いかもしれない。
- 矯正費用は保険適用外(病気ではない為)。
この日の検診は、経過観察ということで終了しました。また、矯正をする場合の一般的な料金表を参考にいただきました。
▼いただいた料金表▼
(実際に掛かった費用とは異なります)
<感じたこと>
確かに、子供の歯を注意して見てみると、下あごが小さい。歯がきれいなUの字では無く、両サイドが湾曲して見える。また、出っ歯に見えることも、医者の指摘の通り。素人ながら、歯医者さんの話は信用できると感じた。しかし、この時にもらった料金表には驚いた。(仮に2年間矯正として、通院ごとの費用を取られると、総額60~70万円は掛かってしまう!? ← 息子の場合、実際は違った)
◎7月(1回目)定期検診
歯医者の所見
- やはり下あごの成長が遅い為、歯の矯正をやった方が良い。
- 大人になってからの矯正は歯を抜くなどのリスクが伴うから、出来れば、あごの成長を誘導して矯正できる、この10才前の時期をおすすめする。
- マウスピースの矯正になる見込みだが、実際には「資料とり(詳細検査)」をして、矯正方法を決めることとなる。
その他、マウスピースの場合は取り外し可能で、自宅にいる時のみの着用で良いことも教えてもらった。
◎7月(2回目)相談
この日は、検診では無く、相談に出掛けました。ヒアリングの内容は次の様なものでした。
- 矯正期間は一般的には2~3年くらい。それでも良くならない場合は次のステップに進む。
- 矯正は保険適用外ではあるが、医療費控除※の対象にはなる。
<感じたこと>
一般的に「第二期(12才~)」と呼ばれる永久歯に生え変わってから矯正は費用が割高なこと。またワイヤーを装着した思春期に感じる見た目のストレスのことを考えると、比較的に費用が少なくて済む小学生のうちに行った方が、良いだろうと感じました。この時期の矯正は、「第一期(6~12才)」と呼ばれる骨格を整える治療とされています。
また「医療費控除※」の対象になるのは大きなポイントでした。これで費用負担が多少でも軽減するのは、実施する決断の後押しになりました(5~6万円は還付される見込み)。
「医療費控除※」とは、家族で支払った医療費が1年間に10万円以上の場合、確定申告を行えば、税金の一部が戻ってくる制度です。
◎7月(3回目)通院
この日は、息子の小さな虫歯の治療の為、通院しました。この時に「矯正することに決めた」ことを医師に伝えました。しかし、実際に矯正できるかどうかは、詳細検査の後に判断されます。ですのでこの日は、「詳細検査をして下さい」とお願いしたことになります。
◎8月(1回目)資料とり
この日に「資料とり(詳細検査)」を行いました。具体的には、歯の型取りとレントゲンを行いました。
掛かった費用:16,500円
◎8月(2回目)判定
息子の出来上がった歯の型を見せてもらいました。歯と歯茎も含めた顎(あご)の模型です。詳細検査の結果、「矯正が出来る」と判定を受けました。
マウスピースのサンプルを見せてもらい「息子用のマウスピースをこれから制作するが良いか?矯正するか?」の再確認をされましたので、同意する旨、伝えました。
掛かった費用:22,000円
◎9月(1回目)同意書サイン
「矯正治療について」という同意書にサインを行いました。内容は
- 今後発生する費用
- 治療期間の目安
- 矯正に関する(成功させるための)注意と協力を促す項目
これが矯正を行う同意書(契約書)にあたります。
掛かった費用:なし
(参考)同意書の項目の1部を紹介
◎9月(2回目)マウスピース完成と矯正開始
同意書サインから2週間後です。矯正器具(マウスピース)が出来上がった為、来院しました。
マウスピースとケースの使い方について、指導を受けました。またマウスピースの微調整を行いました。
装着するタイミングは、基本は長ければ長いほど良いのですが、現実を考慮して、次の様に指導されました。
- 家にいる間は極力付ける。
- 食事の時は外す。
- 寝ている間は必ず付ける。
- 外出時も可能なら付ける。
- 学校は、発言等が行えないので、付けなくて良い。
掛かった費用:330,000円
この日から、マウスピースを使った矯正を開始しました。
これを上あごに装着します。装着後の見た目は、上の歯にワイヤー1本が水平に掛かって見えるだけです。
◎9月(3回目)経過観察
矯正開始から経過観察の為に一度だけ通院しました。マウスピースが少し緩かった為、微調整をしてもらいました。また、マウスピースの掃除方法について指導してもらいました。
掛かった費用:0円
これまでに掛かった費用まとめ
息子の場合、現時点で支払った費用は以下の通り。
初診・相談:0円
資料とり :16,500円
判定 :22,000円
矯正開始 :330,000円
合計 :368,500円
※ケース毎に違う点はご留意を!あくまでも一個人の結果です。
同意書上は、処置料(装置装着中)が月に1度5,500円掛かることになっていますが、これは経過次第の様です。現時点では一度も支払いしていません。
支払いにクレジットカードは使用できる様ですが、5%の手数料が取られるとの事でした。現金の場合も分割払い(3回)は出来るようでした。我が家は、現金一括で支払いました。
また、歯の矯正(美容目的以外)は医療費控除の対象となります!戻ってくる金額(還付額)は、基本は次の式で計算されます(条件によって異なる場合あり)。
- 医療費控除額=年間医療費ー保険での補填額ー10万円
- 還付額=医療費控除額×所得税率
私の場合で見込みを当てはめると、5~6万円は還付される見込みと計算されました。大変大きい金額です。これを知っておいて、確定申告をしないと損ですね。
参考にしたサイト「歯列矯正の確定申告と医療費控除の申請方法」
息子のマウスピース使用状況(本人の感想)
9才の息子は、歯医者さんの指導に従って、極力マウスピースを装着してくれています。本人も目的をきちんと理解している様で、真面目に付けてくれています。使用感としては、
- しゃべりにくい(口を大きく開けると外れます)
- 痛みはない
- 慣れると違和感はない
- 寝る時も気にならない
とのことです。マウスピースを付けたまま会話をすると、モゴモゴとこもって聞こえます。しかし、会話が出来ないということはありません。本人も付けているのは家にいる間だけでよいので、そこまでのストレスは感じないそうです。
寝ている時間は長いので重要です。ちゃんと付けていられるか、心配がありました。使い始めてから1日目と2日目は、違和感のためか、途中で外れてしまいました(口の中から出してしまった)。その為、親が無理やり口を開けて挿入しました。これがず~っと続くのかと正直うんざりしたのですが、3日目以降は慣れた様で、外れることは無くなりました。この点は大きいですね、慣れない子もいるのかも知れません。
以上の様に、心配したほどストレスなく使用できているというのが、これまでの経過となります。
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まとめ
今回は、我が家の9才の息子の歯の矯正に関して情報提供しました。この記事は、時期をみて順次更新する予定です。参考になれば幸いです。
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コメント一覧 (2件)
我が家は家族全員が矯正の経験ありです。
私と主人は同じ時期に同じ矯正専門の歯科医にかかっていたことが結婚後に判明。もしかしたら子どもの頃に運命の出会いをしていたのかもしれません(笑)。
息子は中学校からの4年間、通いました。高校に入ってからは歯医者が遠くなりましたが、経過観察と器具の調整のため数か月に一回のペースで通っていました。が、それも東日本大震災で歯医者さんが思いっきり津波被害に遭い、また通うための列車も当分なくなったこともあって、通院は自然消滅(^^;)
治療はほぼ終わっていたため、その後も特に不自由はありませんでした。
ちなみに金額は、全部で100万は超えたと思います。
私の頃よりは技術も進んでいるので大丈夫だと思いますが、私のときはマウスピースで思うように発音できなかった後遺症なのか、矯正後サ行の発音を治すのに苦労しました。念のため気をつけてあげてくださいね。
yuccowさん
貴重な経験談を教えていただいて、有難う御座います。我が家の場合は、まだ始まったばかりなので、これから経過を観察することとなります。今のところ大きな不自由はなさそうです。矯正で発音のクセが付くことがあるんですね。気を付けて見たいと思います。ありがとうございます。