魚と言えば、身を食べる為に買うなんて、そんなの当りまえ?
実は、身よりもその卵に人気がある魚がいます。それがスケトウダラ(介党鱈)です。スケトウダラの卵って何???
そう、タラコです!あの明太子でお馴染みの。
明太子に使われるタラコって、マダラ(真鱈)の卵だと思っていませんでしたか?マダラではなく、スケトウダラの卵です。ちょっとややこしい話ですが、白子といえば?これはマダラの精巣を指すのが一般的です。
スケトウダラの旬は冬。冬に漁獲されたスケトウダラの卵巣(生のタラコ)は人気が高く、高値で市場に出回ります。一方、身は極端に鮮度の落ちが早い為、チクワやカマボコなどの練り物の原料となるのです。よって一般的には鮮魚としての馴染みは少ない魚と言えそうですね。
近くのスーパーで買ったチクワにも「すけそうだら100%」と表記されています。
しかし、、、私、、、時々見かけますよ。。。鮮魚のスケトウダラ。
ほら、今日も。
「助宗たら」だって。確か先ほどのチクワも「すけそうだら」。
ん? スケソウタラ?
スケトウダラの話ではなかったか?
実はこれらはどちらも同じなのです。標準和名はスケトウダラ。スケソウダラとかスケソウ、メンタイとも呼ばれるそうです。メンタイの子供だからメンタイ子か。しっ、しかもメンタイと呼ぶのは福岡県。福岡県だと明太子、、、あっ、つながった!!!
今回はスケトウダラ。真剣に向き合います!
スケトウダラ 基本情報
標準和名:スケトウダラ
科:タラ科
生息域:相模湾以北の北太平洋
旬:10~12月
スケトウダラ マメ知識
- 佐渡地方が「すけと」と呼ばれることがあり、佐渡で獲れるタラだからスケトウダラと呼ばれるようになった。
- 鮮度の良い身は、マダラよりも美味しいと言われている。
- マダラは上あごが出ているが、スケトウダラは下あごが突き出している。
本日の個体
産地:北海道
体長:48cm
重さ:670g
価格:500円(1kgあたり750円)。安い。
イケメンですね。
スケトウダラ鍋 作り方
材料
- スケトウダラ
- ☆水 1200cc
- ☆だし昆布 10cm角
- ☆酒 100cc
- ☆みりん 50cc
- ☆醤油 大さじ3
- ☆塩 お好みで少々
- 白菜 1/8株
- 人参 1/4本
- マイタケ 1/2株
- 豆腐 1/2丁
捌き方/作り方
スケトウダラの詳しい捌き方はこちらに紹介しています▶スケソウダラ捌き方と煮付け作り方。白子は下処理して白子ポン酢。
先ずはスケトウダラを捌いていきます。ウロコとヌメリを包丁で落とす。それからヒレをキッチンバサミで切る。
胴は筒状に切っていきます。
そして、話題のタラコが入っていました。これも鍋に入れましょう。
肝はこんな感じ↓ 丸いポツポツは、恐らく寄生虫のアニサキスです。この光景はタラあるあるでしょう。ポツポツを取り除いて、火を通せば食べれないことは無いですが、明日、長男の音楽発表会♬があるので、念の為、やめときます。
ちなみにアニサキスを発見しやすくする為に、ブラックライトを使用する方法が御座います。コチラの記事で検証していますので、宜しければご覧ください⇒汎用ブラックライト波長365nmにアニサキスは反応するか検証
スケトウダラを味わいたいので、味付けはシンプルに。昆布でだしを取ります。長ネギの頭も捨てるのはもったいないので、出汁用で使いました。昆布、ネギは沸騰する直前に取り出します。
酒、みりん、しょうゆ、塩でスープに味付けします。白菜、人参、マイタケ、豆腐を具材に、火が通ったら、最後にタラを入れます。タラに火が通ったらスケトウダラ鍋の出来上がり。タラを最後に入れるのは、火を通しすぎると煮崩れするためです。
ちょっとごちゃっとしていますが、家庭料理ですのでご勘弁を。
スケトウダラ 味の感想
- スケトウダラ鍋、美味しいです。タラは身離れが良いので、口の中でホロホロと崩れていきます。溶けていく様な食感が楽しい。
- マダラに比べると確かにコクというか、魚そのものの味は若干薄い感じ。良く言えば、サッパリです。
- タラの出汁も出ています。スープからはほのかにタラの香りがします。クドくなくておいしい。一緒に頂く野菜もその味を吸収してくれます。
- タラコも一緒に煮ましたが、苦み・臭みが全くありません。人気がある理由が分かります。
▼たら白子の食べ方はこちら▼
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まとめ
今回は、スケトウダラを頂きました。1匹(約700g)で家族4人、存分に楽しめました。ホクホクホロホロした身、さらに真子や白子まで鍋にして頂ける。寒い季節に鍋にして美味しい魚が旬を迎える。とても有難いことだと思います。
また、スケトウダラの卵が明太子であることも重要なこと。魚それぞれに得意な役割があることが分かります。私は福岡県に6年間住んだことがありましたが、お土産では最も喜ばれました。なんといっても高級品なので、なかなか自ら購入とはいかない。それが貰ってうれしいお土産の理由となりそうです。
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一方で、スケトウダラの漁獲量は1980年代の50万トンをピークに2000年代は20万トンまで下がり、現在は漁獲量規制を行いながら、共存の方法を模索しているという事実もあります。これはこの魚に限ったことではありません。我々個人が日々の生活で出来ることは、捨てることなく、大切に頂くこと。特に魚に関しては、油断すると傷むのが早い為、その様なこともこの場でアイディアを提供できたらと思っています。
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鮮魚のスケトウダラ、美味しかった。
真子(タラコ)が出るか、白子が出るかもワクワクします。ビックリマンチョコでヘッドが出るのを願う感覚です(古い!)。スケトウダラなら真子狙いでしょうか。これも丸一匹の魚を捌く、醍醐味の一つです。
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