このブログのコンセプトの1つに、如何にして魚を子供に食べさせるかがあります。もちろん「栄養価の高いモノを子供に食べさせたい」という思いもありますが、それだけではありません。
「子供の頃に慣れ親しんだものを大人になっても食べる傾向にある」という人間の性質を考えると、将来に渡って魚を食べるクセをつけるには、子供の時期が大切だと考えるからです。
それは「日本の得意産業を将来に渡って維持する」という壮大なテーマも含んでいます。水産業で自給できる状態を維持する、というテーマ。この話は長くなりますので、ここでは割愛します。
さて以上のことを踏まえ、今回は「魚のアラの使い方」のアイディアを1つご紹介ます。使い方が分からず、捨ててしまうのはモッタイナイのが魚のアラ。魚のアラには、栄養価も旨味も、まだまだ残っています。
目指すのは以下の2つのコト。
- 魚のアラから出汁を取り、その身も食べ尽くしたい!
- 子供が食いつく料理にしたい!
これが出来たら、良いことづくし。一匹の魚から、身も旨味も使い尽くして、無駄なし。しっかり栄養も取れながら、子供も喜ぶ。そんな料理です。
魚をアラから出汁を取り、身を外して、炊き込みご飯を作っていきます!
魚の炊き込みご飯 材料
- 魚のアラから取った出汁(今回はイシダイ(石鯛)のアラ)
- 調味料(酒大さじ3、醤油大さじ2、みりん大さじ2、塩少々)
- 人参 5cm
- 米 2合
魚の炊き込みご飯 作り方の流れ
- 魚のアラから炊き込みご飯の出汁スープを作る。お吸い物を作るイメージ。
- スープが取れたら、アラから身を解し取る。
- 米に人参と魚の身を乗せ、出汁スープを注いで、いつも通りに炊く。
魚の炊き込みご飯 作り方 写真と解説
今回使用した魚のアラは、こちらのイシダイ(石鯛)のアラです。
先ずは、アラの出汁スープを作ります。アラは事前に熱湯くぐらせた後、血合いやウロコなどの汚れをしっかりと取っておきましょう。
鍋にアラと水、酒大さじ3を入れ(全体で1Lくらいにする)、火にかけます。沸騰したら、アクを取り除きます。10~15分くらい煮ます。
味醂大さじ2、醤油大さじ2、塩少々で味を調えたら、出汁スープの出来上がり。出来上がりがこの写真。
スープの中からアラを取り出し、身を解きとっていきます!地道な作業ですが、子供の為、美味しい料理の為に頑張っていきます。
こんな感じで、箸を使って身を離していきましょう。
身を取り終わりました。所要時間15分。魚の身の重量98gでした。
ご飯をお釜に準備。
人参をオン。
魚の身をオン。
スープは、濾しながら加えます。
この状態で、炊いていきます。
はい、炊きあがりました!
お茶碗によそって、お好みで炒りゴマを振って、いただきます。
はぁ、ウマい。魚のお出汁の風味がシッカリしており、骨も入っていませんので、魚の身の味も存分に楽しめます。お好みでキノコ類を加えても美味しいと思います。
今回の炊き込みご飯は、1匹のイシダイ(石鯛)を頂く流れで、作りました。
【関連記事】丸魚で頂く【イシダイ(石鯛)】刺身、ソテー
これによって、1匹のイシダイ(石鯛)を「刺身」「ソテー」「炊き込みご飯」の料理として、身を食べ尽くし、骨から出汁も使い尽くしたわけです。無駄なく美味しく頂いたと同時に、これが石鯛さんへの敬意でもあります。
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まとめ
今回は、魚のアラを使い尽くす『子供も食いつく』炊き込みご飯をご紹介しました。
魚の本体を使う炊き込みご飯レシピは数多くあるのですが、逆にアラだけを使うモノが欲しいと思い、行き着いたのがこの方法でした。先にアラでスープを取って、ご飯を炊くという方法。
最初にアラから十分に出汁を取っていますので、旨いコト間違いなし!身だけを解し取っているので、子供でも食べやすい!ウチの息子2人は喜んで食べてくれました。皆さんの参考になれば、嬉しいです。
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コメント一覧 (1件)
めちゃくちゃおいしそうですね!!
いつか自分も魚を、調理してみたいです!