ママ「今日は中華にするから、一緒に八角も買ってきてくれる?」
少年「は~い」
ママ「分かるよね。あの形が八角形のヤツね」
少年「八角形ね。うん、わかった。いってきま~す」
・・・・・・・・・・
少年「ただいま~。ママ~、八角、あったよ~。今日は珍しく入荷してたから、ラッキーなんだって。」
ママ「ぎょぎょ!!!」
<゜)))彡 <゜)))彡 <゜)))彡 <゜)))彡
というわけで、今日の魚は、八角(ハッカク)です。正式和名をトクビレと言います。なんといっても第一印象はその外見ですよね。トゲトゲの鎧に包まれたアーマーでしょうか。八角と呼ばれているのは、その文字の通り、八角形をしているからなんです。
魚あるある=『ぶさいくな魚は旨い』
この魚も、例外では無く、旨い魚なんです。こんな変な形なのに。ホッケなどの漁で網に入る魚なのですが、その味が評判を生み、今では高級魚となりました。一般的にはキロ1500円以上はする魚。
関東でも時々見かけますよ。今日は残り1匹でしたので、ギリギリセーフ。それでは、いただいて帰ります。干物にしましょう。
今回はトクビレ!真剣に向き合います!
トクビレ 基本情報
標準和名:トクビレ(特鰭)
科:トクビレ科
生息域:富山湾、宮城県以北
旬:冬
トクビレ マメ知識
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トクビレを漢字で書くと『特鰭』。ヒレが特徴的に大きいことから、この名が付いた。ただ、一般的にはその形を表す『八角』と呼ばれることが多い。
- オスの方が体が大きく、八角形の形がハッキリしており、ヒレも団扇(うちわ)の様に大きい。また色はオスの方が、黒色が強い。値段も高いのはオス。
- 全長でオスは50cm、メスは35cmが一般的。
- 水深200mよりも浅い砂泥底に生息する。
- 北海道では、背開きに味噌を乗せた『八角の軍艦焼き』が有名。
本日の個体
体色が淡いのと、背びれの大きさが小さめなことから、恐らくメスです。
産地:北海道 釧路
体長:34cm(全長39cm)
重さ:308g
価格:300円(1kgあたり1000円)
腹側から見るとこの様に見えます。片側に4辺ありますので、両方で8辺。これで8角形ですね。
トクビレ 調理
トクビレ 捌き方
今日は、干物用に背開きしていきます。ヒレは切っておきましょう。魚を捌くときにキッチンバサミは便利です。包丁で作業しにくいところは、迷わずハサミが楽。
※撮影協力:スタジオ小学3年生
背側から中骨に沿って包丁を入れていきます。腹の皮は残すので、切り過ぎないでください。体表のトゲが鋭いので、軍手かタオルを当てながら捌くのが良いと思います(皮膚の皮が著しく厚い方は除く)。
頭を割りますよ。それなりに硬いです。左手はシッカリ体を固定した方が良い。
はい。頭を割りました。ここからは開いて、エラとワタ(内臓)をキレイに取り除きます。
干物用に開きました。
ちなみに裏側はこうなっています。
トクビレ 干物の作り方
干物は特別なことはしませんよ。いつもの作り方です。【関連記事】冷蔵庫でも出来る!【魚の干物】作り方(アジ)
7%の食塩水に45分間付けました。水5カップに塩大さじ5です。「水1カップに対して塩大さじ1」と覚えておくと良いです。
真水で流したら、水分を良く拭き取ります。この状態で、冷蔵へイン。お好みの時間、乾燥させてください。
はい。20時間くらい乾燥させたものがこれです。乾燥前243gあったものが、乾燥後225gとなりました。18g(7%)の減少でした。皮が厚い分、重さの変化は少ないですね。アジとかだと10%は減少します。さぁ、ガスコンロで焼いていきましょう。
はい、焼きあがりました。強火で表7分、裏3分で良いくらいでした。
身離れ良いですね。ホロホロっとほどけます。それでは頂きます。
ん~~~うまい。脂のノリがスゴイんだね。塩味が丁度よく、身がプリプリして食べやすい。ホッケの干物に近いかな。これでキロ1000円なら買いだよね。
▼トクビレも含めた知名度が低いけど美味しい魚はこちらで紹介しています。いつか出会えるその日の為に💛
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まとめ
今回は、多角形のぶさいくな魚『トクビレ(ハッカク)』を頂きました。干物であれば、背側から開いて汚れを取り除くだけなので、ハードルも下がると思います。トゲが多いのでその点だけは注意が必要です。特筆すべきは、その味ですよ。脂がのって、とても美味しい!今回食べたのは、恐らくメスですが、オスに出会えたら、頂きたいと思いました。機会があれば、是非トクビレ、食べて見て下さい。オススメです。
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