温かい食べ物が美味しい季節になりました。うどんやそばを食べる時、めんつゆを使うと便利ですね。めんつゆを使えば、味りんや塩で味を調えるだけ。
しかし、いつもそれでは飽きてしまうので、私は気持ちに余裕がある時には、鰹節から煮だして出汁を取ります。鰹節の香りは気持ちが落ち着く。味噌汁や煮物に使うと、いつもの料理がグレードアップ。
そんな鰹節ですが、使いたい時はいつも『薄削り』を買ってきて、昆布と組み合わせたりして楽しみます。
しかし、以前から気になっていたことが。。。
スーパーの鰹節売り場に行くと、出汁用の鰹節コーナーに『薄削り』と『厚削り』があるのをご存じですか。『厚削り』とはその名の通り、鰹節が厚めにスライスされています。
よく分からないのでオーソドックと思われる『薄削り』をいつも買うのですが、もしかしたら、『厚削り』を知らずに損をしているかもしれない。
よし『厚削り』も試してみよう!
今回は、鰹節。
『薄削り』と『厚削り』の両方でその出汁の違いを比べてみます!
今回の商品
今回比べるのはこちらです。ブランドは揃えました。
出汁の取り方
パッケージ裏面の説明書きに忠実に出汁を取ります。
『薄削り』
水が沸騰したら、鰹節を入れて、2分待てば終わり。簡単。
その代わり、丁寧に濾す必要があります。
『厚削り』
なるほど、こちらは10分程度煮立てる必要があるんですね。
スライスが大きいので濾す手間はなさそうです。ザルでもいけそう。
煮出し
それぞれ15gと20gの外観はこの様な感じです。
左『薄削り』,右『厚削り』
それでは煮出していきます。
『薄削り』は沸騰後に入れて約2分間。
『厚削り』は沸騰後に入れ、中火で約10分間。
説明にはアクを取るように書かれていますが、ほとんど出ません。
煮出し後、濾しました。
左『薄削り』,右『厚削り』
意外にも、出汁の色は『薄削り』の方が濃い。
ここで一旦、スープの味を比べます。
次に、薄口醤油大さじ1とミリン大さじ1で味付けしました。
(スープ量に対し同じ比率となるように分量は加減)
左『薄削り』,右『厚削り』
これも味を比べます。
最終的には、長男くん(小学生)大好物のチクワを具材としてうどんの完成です。
結果
- 先ず、 濾しただけのスープを飲み比べました。これは分かりやすい。『厚削り』の方が、鰹の主張が強いです。良く言えば鰹風味のパンチがある。悪く言えば僅かですが粗さ(雑味までは行かない)を感じる。反対に『薄削り』は色は濃いのですが、味はスッキリです。双方ともしっかり香りはあります。
- 次に、薄口醤油とミリンで味付けした後の飲み比べです。この結果が面白い!予想は『厚削り』の方が味が濃く感じると思ったのですが、その反対で『薄削り』の方が味が濃く感じられました。『薄削り』の方が醤油の味を妨害しない為、その味が際立つのかもしれません。
- 旨味の評価、これは難しい。どちらも大きな差は感じられませんでした。しかし『厚削り』は鰹風味が強めですので、これを旨みの強さというべきかもしれません。
- 調理の手間は、『厚削り』は繊細なろ過が必要ない分、煮る時間は長いので、あいこでしょうか。
- 光熱費は、煮る時間が長い分『厚削り』が割高ですね。
- 本体価格はピンキリですが、今回比べたモノに大きな差はありません(薄削りの方が容量が少ないから割高に見えるだけ)。
まとめ
今回は鰹節の『薄削り』と『厚削り』で取った出汁について比べてみました。どちらが美味しいかについては、結果として”好みによる”と結論づけさせて下さい。少なくとも同じ味ではありません。特徴があります。
『薄削り』:スッキリで醤油の味が立つ
『厚削り』:鰹の主張が強い。旨味が強いとも言える。
私は『薄削り』が好きでした。
只、普段使いで有意差があるとは思えません。どちらも美味しいので、気分に合わせてチョイスするのが正しい楽しみ方だと思います。
もしご興味があれば、普段使っていない方を試してみて下さい。
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以下、ご参考
個人の感想とならない様、コンセプトは伝えず家族にも試してもらいました。
先ず味付け前で美味しかったのは?
長男くん⇒『厚削り』
次男くん⇒『厚削り』
嫁ちゃん⇒『薄削り』
私 ⇒『厚削り』
1対3で『厚削り』の勝ち。『厚削り』の鰹のパンチが心地よい。
次に、味付け後(醤油、ミリン)で美味しかったのは?
長男くん⇒『薄削り』
次男くん⇒『厚削り』
嫁ちゃん⇒『薄削り』
私 ⇒『薄削り』
2人の意見が変わり、3対1で『薄削り』の勝ち。これが予想外。
『薄削り』の方が、調味料の影響を受けやすいのだと思います。逆に言うと、上手な味付けが必要なのかもしれません。
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コメント一覧 (1件)
勉強になりました!