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「カスベのほっぺ」はどんな味?塩焼き、煮付け、唐揚げで食べてみた。

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今回は、魚市場で「カスベのほっぺ」を入手しましたので、その味をレポートします。

「カスベ」は聞きなれない言葉かもしれませんが、北海道の方言で魚のエイのことを指します。「カスベのほっぺ」ですから、エイのホホ肉のことですね。1匹のエイから2箇所しか取れませんので、希少部位とも言えますね。

カスベは北海道の冬の郷土料理として古くから親しまれてきました。カスベのほっぺが特に珍重されるようになったのは、比較的最近のことと考えられます。これは食文化の変化や、このほっぺの美味しさが見直されたことなどが理由として考えられます。

そんな「カスベのほっぺ」ですが、どんな形をしていて、どんな味がするのでしょう?実際に調理してレポートしていきますね。それではスタート!

「カスベのほっぺ」はどんな味?塩焼き、煮付け、唐揚げで食べてみた。
目次(Contents)

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「カスベのほっぺ」本日の個体

こちらが魚市場で見つけた「カスベのほっぺ」の写真です。15年以上、魚市場通いをしていますが、見つけられるのはレアケースと言えますね。市場への流通は少ないと考えられます。

魚市場で売られていたカスベのほっぺの写真

ひとパック購入してみました!

今回購入したカスベのほっぺの写真
  • 産地:北海道
  • 重さ:5つで500g
  • 価格:800円(キロ1600円)

5つをまな板に並べてみました。これを一目見て「カスベのほっぺ」と言い当てられる人は日本にどれくらいいるのでしょうか?異様でなんだか分からないですね笑

カスベのほっぺをまな板に並べた様子

近づいて見ると、ツルツルした表面に、薄く血管がさしている様に見えます。大きい個体で、10cmくらいの長さがあります。魚介の生臭さは若干ありますが、特段強いということはなく、気になるほどではありません。塩をして火に掛ければ大丈夫でしょう。

カスベのほっぺをアップに撮影した写真

この様に、それぞれに骨もついています。鶏肉だと言われれば、鶏肉とも思える風貌です。

カスベのほっぺの骨

包丁で真っ二つにカットした断面がこちらです。繊維質が細かく美しい断面と感じます。

カスベのほっぺを包丁でカットした断面の写真

「カスベのほっぺ」はどんな味?食べ方。

じんた

塩焼き、煮付け、唐揚げで食べてみるね。
楽しみだなぁ~

「カスベのほっぺ」塩焼き

それでは先ずはシンプルに塩焼きで食べてみましょう。シンプルにすることで、素材の味を知りたいのが目的です。水道水でサッと洗い流し、キッチンペーパーでよく水気を拭きとります。両面に塩をして約10分間待ちました。

塩によって出た水分を拭き取ったら、両面をシッカリ焼いて行きます。多く水分を含んでいるからか、コラーゲン質が多いからか、しぼんでいく様子がみて取れます。

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というわけで、「カスベのほっぺ」の塩焼きが出来上がりました。

カスベのほっぺの塩焼きの写真

それでは食べてみます。どんな味でしょう?

カスベのほっぺの塩焼きを食べる様子
じんた

エイヒレを食べた時に感じるエイの香りを感じるよ。身はホロホロとしていて、口どけが良い。独特な香りが印象的だ。お酒にもご飯にもあう美味しさだよ。

不快な臭み無く食べることができる。

「カスベのほっぺ」煮付け

次に煮付けにするとどうでしょうか?100gのほっぺを使って煮付けていきます。先ずはお酒に材料を入れて、沸騰したら、砂糖、味醂、醤油、生姜を加えました。

カスベのほっぺをお酒で浸した写真
分量
  • カスベのほっぺ 100g
  • お酒 大さじ4
  • 砂糖 大さじ1.5
  • 味醂 大さじ1.5
  • 醤油 大さじ2
  • 生姜 適量

コラーゲンが入っているからか、煮汁がすぐにトロトロになりました。

カスベのほっぺをフライパンで煮付ける様子

「カスベのほっぺ」煮付けの完成です!(^^)!

カスベのほっぺの煮付けの写真

いただきます。

カスベのほっぺの煮付けを食べる様子
じんた

美味しい!塩焼きよりもクセを感じにくくなったね。ホロホロ食感は変わっていないよ。ご飯が何杯でも食べられる~

「カスベのほっぺ」唐揚げ

それでは次に唐揚げを2種作ります。塩味と竜田揚げで違いを楽しみたいと思います。

塩焼きと煮付けを作った時に、身に塩の味が回りやすいことに気がづきましたので、下処理を砂糖で行うこととしました。臭みを抜くために、砂糖を全体にまぶします。

カスベのほっぺを砂糖で下処理する様子

10分後の状態をご覧ください。砂糖の浸透圧によって、脱水されていることが分かります。傾けたバットの下に水分が溜まっていますね。

カスベのほっぺを砂糖で処理して水分を抜き取る様子
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水洗いしたカスベのほっぺの水分を良く拭きとって、一口大に切り分けました。

半分に分けて、片方は塩コショウ、片方は竜田揚げのタレに浸し、10分放置しました。

カスベのほっぺで塩唐揚げと竜田揚げを作る様子
竜田揚げのタレ
  • お酒、味醂、醤油 各大さじ1
  • 生姜 チューブで5cmくらい

それぞれ片栗粉をまぶします。

揚げる!

カスベのほっぺで塩唐揚げと竜田揚げを作る様子

左が塩味、右が竜田揚げです。上手に揚げることができました。

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もう味はついていますので、すだちを添えてどうぞ。

カスベのほっぺの唐揚げ2種出来上がり

いい香りがします。

先ずは、塩から。温かいうちにいただきます。

カスベのほっぺの塩唐揚げを食べる様子
じんた

ホロホロ食感に脂がジュワ―。唐揚げにぴったりの食材だー。ほっぺ、美味しい!

それでは、竜田揚げは如何でしょう?

カスベのほっぺの竜田揚げを食べる様子
じんた

文句なし。美味しすぎる~。結論として、「カスベのほっぺ」は唐揚げがおススメだよ。

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まとめ

今回は、珍しい食材「カスベのほっぺ」を塩焼き、煮付け、唐揚げでいただき、その味をレビューしました。個人的に好きだったのは、唐揚げ!ホロホロの身とコラーゲン質のジューシーさが、サクサクの衣と良く合って、最高のおかずになりました。なかなか出会えることは少ないけれど、見つけたら即買いリピート間違いなしと確信しました。皆さんにもこの唐揚げの美味しさを実感して欲しい。おすすめですよ!

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