就職・転職活動において、複数の企業から内定をもらった場合、どこに決めるべきか悩んでしまうケースがあると思います。
「A社は給料はいいけど、勤務地が遠いし、残業が多いみたい」「B社は家から近いし、残業は少なそうだけど、業務内容への好奇心は低め」ななどなど。
頭の中で思いを巡らせても、体調や気分によってランダムに思考が働くので、本当に自分に合ったものが何なのか、決め手に欠けるケースがあると思います。もっと客観的で統一感のある判断をしたいですよね?
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そんな時はマトリックス表で比較するのがおススメだよ。
選択するために必要な様々な項目があるなかで、自分が何を重要と考えているのか、定量的に表せるようにマトリックス表を作ってみましょう!そうすると、これまで自分の頭の中でランダムに湧きおこっていた思考が整理され、客観的に「見える化」することができるのです。そうすると、決断がしやすくなります。
今回は、そんなマトリックス表の一例をご紹介します。
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マトリックス表 メリット
マトリックス表を使って比較することで、以下の様なメリットが感じられます。
- 数字によって定量的な判断ができる
- なぜ迷っているのか客観的に分かる
- 「見える化」されることで決断がしやすくなる
- くまなく検討した事実により後悔がなくなる
- 就職した後に、どういう判断をしたか思い出せる
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きちんと検討したという実感と決断への自信が湧いてくるよ
マトリックス表 作り方
以下の手順で進めましょう。
- 決め手となる項目をリストアップする
- 各項目の重要度(1~3)を決める
- 各項目における各社の評価(1~5)を行う
- 重要度×評価で点数をつける
- 合計点数を比較する
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重要度(1~3)の決め方が結果に大きく影響を与えるよ。
マトリックス表において、この重要度(1~3)が文字通り重要なファクターとなります。あなたの心の中を表しているといっても過言ではありません。なので、ケースバイケースとなりますが、この重要度を1~5の様に数字を大きくするというのも一案です。評価が大変にはなりますが、より正確な結果が得られると考えられます。
マトリックス表 実際の例
それでは、実際に私が作ったマトリックス表をお示しします。この時は、3社(A, B, C社)から内定をもらいました。項目が多いと評価が複雑にはなりますが、私は最低限必要だと感じた21個を書き出しました。
重要度 | 評価 | 点数 | |||||
▼項目▼ | 1~5 | 重要度 X 評価 | |||||
1~3 | A社 | B社 | C社 | A社 | B社 | C社 | |
年収(給与・賞与・残業代) | 3 | 4 | 3 | 2 | 12 | 9 | 6 |
福利厚生 | 2 | 3 | 3 | 2 | 6 | 6 | 4 |
勤務柔軟性(在宅勤務・フレックス) | 3 | 3 | 2 | 3 | 9 | 6 | 9 |
勤務時間の長さの適合 | 3 | 2 | 4 | 3 | 6 | 12 | 9 |
有給休暇の取りやすさ | 3 | 3 | 4 | 3 | 9 | 12 | 9 |
勤務地へのアクセス | 2 | 3 | 2 | 3 | 6 | 4 | 6 |
オフィスの使い心地 | 2 | 4 | 1 | 3 | 8 | 2 | 6 |
転勤・出張の頻度や期間の適合 | 3 | 2 | 3 | 3 | 6 | 9 | 9 |
事業の安定性 | 3 | 3 | 3 | 2 | 9 | 9 | 6 |
事業内容への興味・好奇心 | 3 | 3 | 2 | 3 | 9 | 6 | 9 |
裁量権 | 3 | 2 | 3 | 4 | 6 | 9 | 12 |
経験できる業務種類の多さ | 1 | 3 | 3 | 3 | 3 | 3 | 3 |
自分の成長(スキルアップ・将来転職) | 1 | 4 | 3 | 2 | 4 | 3 | 2 |
保有資格やスキルの適合 | 2 | 2 | 3 | 2 | 4 | 6 | 4 |
報酬基準の明確さ(昇給・賞与) | 1 | 4 | 3 | 2 | 4 | 3 | 2 |
社風の適合 | 3 | 2 | 3 | 4 | 6 | 9 | 12 |
心身ストレスの適合 | 3 | 2 | 3 | 5 | 6 | 9 | 15 |
知名度・ステータス・優越感 | 1 | 4 | 3 | 2 | 4 | 3 | 2 |
社会貢献度 | 2 | 4 | 3 | 2 | 8 | 6 | 4 |
第三者の評価(口コミ) | 1 | 4 | 3 | 3 | 4 | 3 | 3 |
家族の理解 | 2 | 3 | 3 | 3 | 6 | 6 | 6 |
合計 | 135 | 135 | 138 |
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わずかな差だったけど、C社に入社を決めたよ。
このマトリックス表を作ることで、なぜ自分が悩んでいるのかが明確になります。各社に良い点と悪い点が混在してることに気付けるからです。そうすると、最後には自分がどの項目を重視したいかが決定打になることでしょう。
例えば上記のマトリックス表でC社を選んだ理由をざっくり要約すると「給与や福利厚生の良さよりも、働きやすくストレスの少ない環境を選んだ」という結果となりました。
「項目」は自分の置かれている状況に合わせて、追加したり、削除しても良いですね。例えば「エキスパートor マネージャー職の選択のし易さ」など。
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まとめ
今回は、内定をもらった複数の企業からどの企業を選ぶべきかを悩んだ時のマトリックス表(比較表)の作り方をご紹介しました。点数によって定量的に判断することで、なぜ選択したかを明確にできるので、客観的な評価に役立ちます。また、後悔しないというメリットもありますね。これだけ分析したのだから自分の判断は間違っていない!という自信にも繋がります。皆様の選択で未来が明るくなることをお祈りすると共に、その一助となれば幸いです。
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