飲料水について調べていると「純水」や「RO水」のような言葉が出てくるんですが、どれも似たような言葉で紛らわしいと感じませんか?
定義が曖昧なため、分かりにくくなっている部分もあります。今回は飲料水とくに「純水」の種類を表す言葉を分類して、整理をしておこうと思います。
- 「純水」と「RO水」の違い
- 「蒸留水」「精製水」「イオン交換水」との違い
- 「純水」に似ている言葉の意味
- 飲める純水、飲めない純水
それでは、スタート!
「純水」と「RO水」の違い
純水とRO水って何が違うの?
RO水は、純水の種類の1つだよ。
「RO水」とは、RO膜(逆浸透膜)という特殊なフィルターを通して得られた「純水」のことを言います。「純水」を作る製造工程で、RO膜を使用した場合、それを区別して「RO水」と呼んでいるのです。
それではそもそも「純水」とは何か?というと、不純物のとても少ないピュアな水です。一般的に水道水や天然水を「純水」とは呼びませんね。水道水や天然水からさらに不純物を取り除いて作られたものが「純水」です。
「純水」にはどんな種類がある?
「純水」の製造工程で、RO膜を使うから「RO水」と呼ばれることを、先ほど説明しました。これと同様に、どの様な方法で「純水」を作るかによって、その「純水」の呼び方が変わります。以下に主な3つをリストアップします。
- RO水
- 蒸留水
- イオン交換水(脱イオン水)
それぞれの特徴を以下に説明しますね。
純水の種類 | 特 徴 |
---|---|
RO水 | 原料の水をRO膜と呼ばれる細孔 約1nmという特殊なフィルターを通し、不純物を除き作られた純水。(特徴:不純物全般が効果的に除去できる) |
蒸留水 | 原料の水を加熱して水蒸気を発生させ、この水蒸気を冷却・凝縮させて得られる純水。(特徴:沸点の低い物質は除去しにくい) |
イオン交換水 | 原料の水をイオン交換樹脂に通して、イオンの形で存在する不純物を取り除いた純水。脱イオン水とも呼ばれる(特徴:イオンは除去できるが、有機物はできない) |
この中で「RO水」は、飲み水としても注目されているね。
▼ご家庭での「RO水」の入手方法は?
その他 「純水」に似ている用語
その他に「純水」と関連する紛らわし言葉として、次の3つがあります。それぞれ説明しますね。
純水 関係 | 解 説 |
---|---|
ピュア ウォーター | 純水を英語で言うとPure Water(ピュアウォーター)。よって純水とピュアウォーターは同じ意味。 |
精製水 | 純水と同じく水道水よりも不純物が少なく、純度の高い水。純水と精製水に決まった定義はない。しかし!飲み水に「精製水」とは表記されることは少ない。 |
超純水 | 純水の純度をさらに上げた水。明確な定義はないが、電気の流れやすさを表す電気伝導率でいうと、純水が約1μS/cmに対して、超純水は約0.06μS/cm。 |
飲める「純水」・飲めない「純水」
「純水」は不純物が少ないからといって、全てが飲用に適しているとは限らない点に注意が必要です。原料の水に何を使っているか、製造工程でどの様な殺菌が行わているかなどの要素によって、飲める・飲めない が決まります。その商品が飲用に適しているかは必ず確認すべきでしょう。
飲める「純水」と飲めない「純水」の例をあげてみるね。
飲める「純水」例
▼「室戸海洋深層水」を可能な限り高純度・クリーンにした水。飲用水、日本茶、コーヒー、お料理に。赤ちゃんのミルクに、お薬の飲用に。
▼安曇野が水源。粉ミルクのミネラルバランスをくずさないように精製した、調乳に適したお水です。加熱殺菌済み。散歩・外出や食事のとき、おふろあがりなど、日常の水分補給にもどうぞ。
▼飲める純水として、RO水ウォーターサーバーや浄水器もおススメです!
飲めない「純水」例
正確に言うと、飲用として製造されていない純水(精製水)で、目的が別にあります。ご自宅用の用途としては、加湿器の補給やスキンケア関係、消毒エタノールの希釈水などが挙げられれます。
=スポンサーリンク=
まとめ
今回は、「RO水」と「純水」の違いと合わせて、純水に関係する用語の解説を行いました。正しく理解することで、適した用途に使用する。そのお手伝いができれば幸いです。
コメントお願いします(※は必須項目)