関東で「沖タカベ」という呼ばれる魚をご存じでしょうか?夏の魚「タカベ」に似ているからそう呼ばれるのですが、「沖タカベ」と「タカベ」は違う魚です。
「沖タカベ」の標準和名は「ウメイロ」。流通量は比較的に少ない魚のですが、この魚、本当に美味しいんです。漁師さんが毎日食べても飽きないと評価する魚なんですよ。市場で見かけると、テンションが上がります。こんな感じに。
来たーーーーっ。
ウメイロ!
朝8時なのにもう残り2匹でした。ギリギリセーフ。やっぱり知る人ぞ知る美味しい魚ですよ。背中の黄色のラインがキレイ。つぶらな瞳。丸っこい体つき。そういえば、スーパーマーケットでは見たことがありませんね。以前、食べたあの刺身の記憶が蘇ってきました。
今回は ウメイロ。真剣に向き合います!
ウメイロ 基本情報
- 標準和名:ウメイロ(梅色)
- 科:フエダイ科
- 旬:春から夏とも言われているが一年中、味は落ちない。
- 生息域:沿岸のやや深い岩礁域で群れをなす
ウメイロ 豆知識
- 沿岸のやや深い岩礁域で群れをなしているが、稚魚は浅瀬で見られる。
- 東京では夏の白身魚として人気がある。
- 漁師さんが『毎日食べても飽きない味』と太鼓判を押す。
- 収穫のあった紀州地方のウメの時期に獲れることからウメイロか。丸っこい形がウメの様だからウメイロ、という説もある。
本日の個体
- 産地:鹿児島
- 体長:37cm
- 体重:660g
- 値段:900円 (1kgあたり1360円)
ウメイロ 調理(刺身)
迷いはありません。刺身です。この為に買ったんです。
ウロコを落とすと、黄色のラインがウロコと共に少し剥げていきます。ちょっと面白いので写真を並べました。ウロコを取った後。
体表面を逆なですると、黄色が消えます(左)
頭から尻尾へ撫で返すと、黄色が戻ります(右) どうでもいい???
三枚におろします。骨はそんなに固くありません。腹骨もすきやすいので、捌きやすい。ワタもそんなに臭いはしません。(タチウオとかちょっときつめの魚、いますよね)
三枚におろしました。こんな感じ。白身がキレイですねぇ。脂も調度いい。
刺身の際はブラックライトでアニサキス(寄生虫)チェックを行います。
アニサキスはブラックライトの光に反応しますので、目視確認の補助に使用することが可能です。詳細はコチラの記事を参照ください。
▼汎用ブラックライト波長365nmにアニサキスは反応するか検証
話を元に戻します。
皮を引いていきますよ。皮もしっかりしているので、引きやすい。捌くのが初心者の方にもおすすめです。アジあたりをクリアしたら、タイよりも簡単かもしれません。こだわりたい方は、ご家庭に1本、刺身包丁があると良いですね。
▼刺身包丁をチェック
盛り付けて完成です。それでは、いただきます。
こんなに上品なんだ!身の旨みと甘さが最高のコントラスト。脂もシットリ丁度良いね。美味しい!
▼ウメイロも含めた知名度が低いけど美味しい魚はこちらで紹介しています。いつか出会えるその日の為に💛
▼ちなにみ、残ったウメイロのアラはお吸い物にしましたが、アラからも美味しい出汁が取れる事が分かったので、ぜひ捨てずに使ってみて下さい。魚のアラの吸い物(潮汁)の美味しい作り方はこちらでご紹介しています。参考にどうぞ。
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まとめ
今回は、ウメイロをご紹介しました。漁師さんが「毎日食べても飽きない」というのだから、間違いないでしょう。かくいう私も外れのウメイロには出会ったことがないですよ。いつ頂いても美味しい。もし巡り合うことがあれば、是非お試しください。
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