こんな生き物、想像できますか。
六本足でゴソゴソと海底を這う。。。
真っ赤なボディから伸びるグリーンの羽。
大きく硬い頭を持っいて、、、
海底でボーーボーーーっと鳴く。
今日のテーマは空想上の生き物?
人魚の物語?
これは現実の魚に存在する魚です。
その名は、ホウボウ。
外見がとっても不思議な生き物。
足があって、羽があって、どう進化してこうなったのでしょうか。
しかも、これ食べるって想像できますか。
この魚、本当においしいんです。
外観からは想像できない、癖のない上品な白身が特徴。
刺身はほんのり甘く、焼いても蒸してもおいしい!
今日は近所の魚屋さんで比較的安く手に入りました。
今回はホウボウ! 真剣に向き合います!
基本情報
標準和名:ホウボウ
科:ホウボウ科
生息域:北海道南部以南から日本各地
旬:12~2月
マメ知識
- 産卵期に浮き袋を使ってボーボーと鳴く。これが名前の由来か。
- 這う魚、はううお。が名前の由来とか諸説ある。
- よく泣いて頭が丈夫なことから、赤ちゃんの「お食い初め」のお祝い魚とされてきた。強い子になるように!の願い。赤い色がめでたい。
- 羽(胸びれ)は水中でハングライダーの様に使う。
- 足で砂の中のエサ(カニやエビ)を感じ取って、掘り出して食べる。
- どうも飼育はしづらいらしい。生きてるものしか食べないから。
本日の個体
体長:40cm
重さ:648g
価格:790円(1kgあたり1220円)
産地:和歌山県
調理
三枚におろしました。今回の個体はメスでした(お腹から真子)。
左下の真子と肝は煮付けます。左上のアラは、味噌汁へ
刺身にする時は念のため、ブラックライトでアニサキス(寄生虫)チェックを行います。
ブラックライトの光に、アニサキスは反応するからです。通常の目視を補助する役割が期待できます。詳細はこちらの記事を参照ください。
やっぱり刺身
新鮮なので、刺身です。
味に飽きない様に、半身は両面軽く焼きました。
刺身はブレなく美味しい。脂も強すぎず丁度良い。時々、刺身でほんのり磯臭い魚っているんですが、ホウボウでその様なことは経験したことがありません。クセがなく、ほのかに甘く、ちょいネットリ食感です。おいしい!
刺身の半身はごま油をフライパンに薄く敷いて両面軽く焼きました。レア焼きって感じ。味が少し変わって飽きが来ない。
真子と肝の煮付け
砂糖、醤油、味りん、酒で煮付けました。
真子、肝の煮付けも例外では無くおいしいんですが、真子の血筋ってどうやって上手に取るんでしょうか?これは課題で残しておきます。肝もまさに珍味。長男くんが煮汁まで飲み干しました。
味噌汁
繰り返しで学んだこと。アラを処理する時は湯通しした後、丁寧に丁寧にウロコや血合いを取り除きます。(これを怠ると、臭みが残ってしまう)
その後、沸騰した湯に酒とアラを入れて20分くらい煮だします。この時、アクも丁寧に取ってください。経験上、15分後くらいから、魚のいい香りが強く立ってきます。
今回は、豆腐と小ネギを入れて、味噌汁にしました。
ホウボウの赤い色がアクセントになりますね。絶品です。ホウボウは良くダシが出ます。鯛の様に、高貴でツンとした主張をせず、甘くて優しいダシです。私は豆腐によく合うと思います。
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まとめ
本日は不思議な魚、ホウボウを頂きました。これは本当に食べるための魚!どうやってもマズくはなりません。丸っこい形なので、骨が不思議な入り方をしているのですが、ピンセットで簡単に抜けるので心配はいりません。本当は皮も食べられるので、次回は皮を活かしたいなぁと思いを巡らせながら、優しい味噌汁を頂きました。是非、魚屋で見つけたら連れて帰って上げてください。羽を振って喜ぶと思います。
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