日本で食用サバの代表的な2種と言えば、マサバ(真鯖)とゴマサバ(胡麻鯖)ですね。一般的にマサバの方が美味しいと言われることもありますが、季節や産地によっても異なるので断言することは難しいでしょう。旬の目安ですが
- マサバ=秋、冬
- ゴマサバ=夏
というのが一般的な見方です。個人的には、「マサバ」は季節によって脂のノリが変化するのに対して、「ゴマサバ」は大きくは変わらないイメージがあります。「マサバ」は夏に痩せるので、その時節には脂ののる「ゴマサバ」が美味しく感じられます。これがゴマサバは夏!と言われる理由の様に思います。
ところで、スーパーマーケットで「マサバ」と「ゴマサバ」の切り身を眺めながら、私はこう思いました。
揚げたら一緒じゃね?
さらには醤油などに漬け込む竜田揚げにすれば、マサバだろうがゴマサバだろうが区別なく食べれるんじゃないのかな?という疑問が湧いてきました。竜田揚げにしても、味の違いは感じられるのでしょうか?
とても気になるから、比べてみるね。
というわけで今回は、現時点1月の冬場であることはもちろん考慮に入れつつ、「マサバ」と「ゴマサバ」の竜田揚げを同じ調理法で作って食べ比べてみます。家族にも、どっちが美味しいかアンケート取ってみましょう。どんな結果になるでしょうか?それではスタート!
「マサバ」と「ゴマサバ」本日の個体
スーパーマーケットで同時に購入した「マサバ」と「ゴマサバ」です。偶然にも、産地は同じ三陸沖でした。さらに偶然にも、どちらも片身250円でした(*^-^*)
こうして見ると、2つのサバの違いが分かり易いですね。「ゴマサバ」は中央に少し大きめの斑点が並び、さらに白いお腹の表面に文字通りゴマの様な黒斑点が無数に見られます。
双方の腹骨と血合い骨を外しました。これで、ヒレも骨も無い状態です。臭いをかいでみましたが、私の感覚では大きな差は感じられませんでした。
「マサバ」「ゴマサバ」竜田揚げを作る
それでは調理してゆきましょう!先ずは食べやすい大きさにカットします。
次に漬けダレを準備。醤油・味醂・酒を各大さじ2、生姜を大さじ1/2使います。
全ての調味料を混ぜ合わせました。
サバと漬けダレをビニール袋に入れて20分間、味を馴染ませます。
漬け終わったらザルに上げます。
片栗粉をまぶしました。
というわけで、衣をまとった「マサバ」と「ゴマサバ」は、揚げられるのを待っています。
約170℃の油で2分間揚げます。
はい!美味しそうに揚がりましたね。
「マサバ」「ゴマサバ」竜田揚げ 味の比較
それでは、本日のメインイベント!食べ比べです。それぞれの同じ部位を食べて味を比べてみます。違いはあるのでしょうか???
それではいただきます。
まっまじか、おもしろ~い!こんなに違うんだ!マサバの方が美味しい!
これほどの差がでるとは思いませんでした。全然違いますね。
「ゴマサバ」は、脂が少なく、さらに若干の臭みを感じました。一方・・・
「マサバ」は、脂がノッてジューシー。臭みは殆ど感じず、旨みとその旨みが後を引く余韻を感じました。
結果として、今回の条件で私は「マサバ」が美味しいと感じました。
さてさて、奥さんと息子達にも、コンセプトを伝えずにシンプルにどっちが美味しいか聞いてみました。この2つのどっちが美味しい???
- 奥さん 「マサバ」
- 小6長男「マサバ」
- 小2次男「マサバ」
というわけで、全員一致で「マサバ」が美味しいと答えました。
誤解しないでね、ゴマサバも普通に美味しかったよ。
その通り。「ゴマサバ」が不味いという結果では無いので誤解しないで下さい。ゴマサバの竜田揚げも十分に美味しい、ご飯のお供でしたよ。しかし、2つを並べて味の違いを比べると、差があったというお話です。いや~、やってみないと分からないものですね。
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まとめ
今回は、三陸沖の「マサバ」と「ゴマサバ」を竜田揚げにして、味を比べて見ました。下味を醤油などで付けて揚げてしまえば差はないのでは?の疑問はくつがえされ、やはり個体の影響を受けるという事が分かりました。もちろん季節や産地に生育環境によって結果は異なると思いますが、思いのほか違いを感じれたことに、驚いてしまいました。食の世界は奥が深い。。。皆さんも「マサバ」「ゴマサバ」意識して違いを楽しんでみては如何でしょうか?
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