揚げ物をする時に美味しくなると言われる「2度揚げ」。魚料理のレシピにもたびたび登場します。カレイやカサゴの唐揚げの様に骨までバリバリと食べようとする場合に有効というのは、感覚的に分かる気がします。1度目と2度目のインターバルを利用して魚を休ませ、しっかり中まで熱を通そうという考えですね。しかし、(骨を使用しない)身だけを使用する唐揚げでも、本当に2度揚げした方が美味しくなるのでしょうか?
今回は、スマガツオの切り身を利用して、唐揚げ(竜田揚げ)の「1度揚げ」 vs「 2度揚げ」で味の比較をしてみます。今回の検証は1サンプルだけにはなりますが、感覚的にその効果を掴みたいと思います。
【結果と結論】魚の「1度揚げ」vs「2度揚げ」
「1度揚げ」と「2度揚げ」の揚げたてを食べると、多少「2度揚げ」した方が外側がカリッとした食感にはなるが、正直に言って有意差があるとは感じられなかった。
2度揚げる手間を考えると、家庭用としては、ただ1度揚げる方法で十分と感じた。
(竜田揚げって、美味しいですよね~。少し鮮度の落ちた魚にする調理としては、最適だと感じます。子供もよく食べますし。)
【検証の方法】魚の「1度揚げ」vs「2度揚げ」
竜田揚げを作る要領で試します。
【用意するもの】
- 魚の切り身(今回はスマガツオ)
- 醤油、酒、味醂、ショウガ、ニンニクを合わせたタレ
- 片栗粉
魚の柵を食べやすい大きさに切りました。
漬けタレに20分浸します。
片栗粉を付けたら、
準備完了。
【揚げ方】
- 1度揚げは、170℃で2分揚げる。
- 2度揚げは、160℃で1分揚げた後、手で触れる様になるくらいまで一旦冷まし、さらに180℃で1分程度揚げる(揚げ色を1度揚げに合わせる)。
温度は正確になる様に、温度計で測定しました。
2度揚げ用の竜田揚げです。これは1度目後(160℃1分後)に休ませている写真。
以上の方法で、2度揚げと1度揚げを行いました。「2度揚げ」の180℃1分というのは結果論で、「1度揚げ」170℃2分と揚げ色を同じにするのに、要した時間が約1分でした。
揚げたての状態で、それぞれの食感を確かめてみます。
2度揚げの方が表面がカリッとしている様には感じるけど、大きな差では無いね。
また今回の方法では、唐揚げが冷めてしまうと、どちらがどちらか分からないような状態となりました。
作った竜田揚げは、美味しく頂きました。本題とは関係ないですが、切り方を変える(削ぐように切る)と、少し違ったビジュアルが楽しめます。
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まとめ
今回は、魚の切り身の唐揚げ(竜田揚げ)が2度揚げすると本当に美味しくなるのかを検証しました。今回検証した条件のもとでは、はっきりとした差を感じるには至りませんでした。ご家庭で調理される分には、手数を少なくする方法で十分ではないかと感じました。
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