今回は先ず、魚の名前を並べていきたいと思います。何をやっているか?お気づきの方、いらっしゃいますか。
🐟ツバス
🐟モジャッコ
🐟ワカシ
🐟コズクラ
🐟ワカナゴ
🐟ヤズ
🐟イナダ
🐟フクラギ
🐟ショウジンゴ
🐟アオブリ
🐟ハマチ
🐟ワラサ
🐟メジロ
🐟ハナジロ
🐟メジ
🐟ガンド
🐟マルゴ
🐟オオイオ
🐟ブリ
如何でしょうか?分かった方、素晴らしいです!幾つか聞いたことがある名前が出てきたのではないかと思います。
実はこれ、全てブリ(鰤)の呼び名。
出世する過程と地方名を並べてみたものです。
ブリは「出世魚」であることは、皆さんご存じでしょう。成魚になる迄に複数の名前があるわけです。それに加えて、地方名もございます。それらを並べると、こうなるのです。覚えられないですね。ちなみにブリは一般的に70cm以上のものをいいます。
私が住む神奈川県では、スーパーの魚売り場で「ハマチのお造り」というラベルを見ることはありません。なぜらなら、こちらの地方では成長する途中に「ハマチ」の名前は出てこないからです。一般的に言われる地方名、代表として、関東と関西だけ見てみましょう。
<関東>
ワカシ→イナダ→ワラサ→メジロ→ブリ
<関西>
ツバス→ハマチ→ メジロ →ブリ
こういう違いがあるわけです。関西でいうハマチは、関東ではイナダです。面白いですが、ややこしいですね。「ハマチ」という名前はよく知られているので、「ハマチ」という種類の魚がいる様に勘違いしてしまいそうです。しかし、メジロはあまり聞かないですね。ある程度絞らないと、買われにくいという理由もあるのかも知れません。
今回は、山陰地方の浜坂漁港から取り寄せた「ハマチ」をしゃぶしゃぶで頂きたいと思います。そしてとても贅沢な食べ方をご紹介。丸魚で頂く特権として、しゃぶしゃぶの出汁をハマチのアラで取る方法です。
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今回はハマチ!真剣に向き合います!
基本情報
標準和名:ブリ
科:アジ科
生息域:琉球列島を除く日本各地
旬:冬
マメ知識
-
日本人の生活に伝統的にも関わりのある魚。出世魚として、さまざまな祭事に使われてきた。
- ブリの仲間の魚は、ブリ、カンパチ、ヒラマサ。
- 名前の由来は、脂肪分が多い魚なので、アブラ→ブラ→ブリとなった説がある。諸説あり。
- ブリの仲間の魚は、ブリ、カンパチ、ヒラマサ。なかでもブリとヒラマサは見分けは難しい。アゴの上側が分かりやすいかも。これは今回捌くブリの写真
本日の個体
産地:浜坂漁港(兵庫県の北西部)
体長:37cm (全長 45cm)
重さ:913g
このハマチは、こちらからネットで購入したものです。お得で人気のおまかせ鮮魚セット。朝とれ産地直送はとても嬉しい。是非チェックしてみて下さい。
調理
ハマチを捌く
包丁でウロコを取ります。
腹を割って、エラ、ワタ(内臓)を取り除きました。
頭を落とす。
頭はアラ出汁用に処理します。口から包丁を入れて、半分に割る。コツは、刃先がまな板に付くまで包丁を押し込む。刃先が付いたら、包丁の柄を下して頭を割る。これがやりやすいです。左手は滑らない様に気を付けて下さい。私はいつもタオルでしっかり持ちます。
はい。こんな感じ。
アラには塩をしておきましょう。
頭を落としたハマチ。3枚に下します。
はい、2枚
はい、3枚
腹骨をそいでいきます。
ハマチのしゃぶしゃぶ
今回は、しゃぶしゃぶの出汁が特別です。ハマチのアラでシッカリスープを取っていきます。アラは塩をしたところに熱湯を掛けて、下処理済み。それを昆布と共に鍋に入れ、お酒と一緒に煮出していきます。沸騰したら、15分は煮出したい。
はい、出汁が取れました。
次にハマチの身。柵取りしたハマチ。皮を引きました。
それでは精神統一して、テンポ良くそいでいきます。
ワン
ツー
スリー
フォー
しゃぶしゃぶして、頂きましょう。
ハマチの出汁に泳がせます。
【実食】
とても美味しい。背の身を使用したので、脂のノリはきつくなく、サッパリした美味しさ。ポン酢にあいますね。出汁をアラから取っているので、スーパーです。ハマチの出汁にハマチの身ですから、相性抜群。
ハマチのだし茶漬け
しゃぶしゃぶの出汁を捨てるのはモッタイナイ。これを使ってもう一品。
残った出汁を、薄口しょうゆ、みりん、塩で味をととのえます。極上のスープ。
硬めに炊いたご飯に、そぎ切りしたハマチ、昆布、梅干しをのせ、出汁を注ぎます、
ハマチのだし茶漬けの完成です。
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まとめ
今回は、兵庫県 浜坂漁港から取り寄せたハマチを「しゃぶしゃぶ」で頂きました。丸魚で頂く醍醐味として、出汁はハマチのアラから取りました。また残った出汁は無駄にせず、だし茶漬けで頂きました。出汁を冷蔵庫で保管しておいて、翌日だし茶漬けで頂くのも良いですね。本当に美味しいので、是非一度試してみて下さい。ハマチ(イナダ)くらいの大きさなら、ご家庭でも捌けますよ。
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