ご自宅で包丁を研ぐことは御座いますか。
私は最低でも月に1回は研ぐようにしているのですが、研ぎ終わったあと、切れ味に疑問を持つことがありました。鋼の包丁であるのに刃がついた証拠でもある『カエリ』が感じられなかったりするんです。まぁこんなもんかぁ、と諦めることもしばしば。
自宅で包丁を研いでも回復しない大きい原因の1つはコチラの記事で説明しました。【関連記事】その砥石で包丁は研げてますか?【面直し砥石】は必須アイテム! そもそも砥石の面が水平で無いという不具合です。
果たしてそれだけかという疑問の中、以前に何かのメディアで刃に黒マジックで色を付けるというのを見たのを思い出しました。それによって『研ぎ癖』が分かるのだとか。
忘れないうちにやってみます。普段通りの研ぎ方が良いかどうかの検証です。
準備:切刃の前面に油性マジックで色を付ける
刺身包丁と中仕上げの砥石を用意。砥石の面直しはきちんと済ませました。
切刃の全面に黒色の油性マジックで色付けしました。片刃包丁の研ぐ部分になります。
普段通りに包丁を研ぐ
それでは【刃元】【真ん中】【先端】の3つの部位に分けるイメージで研いでいきます。先ずは【刃元】から。
押しを意識しながら【刃元】を20回。
さらに【刃元】を20回。
次に【真ん中】を20回。
さらに【真ん中】を20回。
次に【先端】を20回。
さらに【先端】を20回。
普段通りに研いだ結果の検証
先ずは【刃元】です。若干、切刃の中央に黒色のにじみが残っています。
次は【真ん中】あたり。刃先に黒色が残っています。これだ!と思いました。肝心な所が研げてないんですね。
最後に【先端】部分。切刃のしのぎ筋側に黒色が残っています。なるほど、こういう癖があるんですね。この部位だけ厚く残っていく可能性があるということでしょう。
結果を踏まえて研ぎ直し
特に中央から先端に掛けての刃先が研げていませんでしたので、包丁の峰を矢印の方向に少しだけ浮かせて、研いでいきます。
裏側から刃先を撫でると「かえり」が感じられます。研げてます。
刃の裏側をペタッと砥石に合わせて、軽く研いで「かえり」を均します。
はい、これで完了です。
私なりに満足しました。もちろん包丁のプロが見れば、もっと違う見方をされるかも知れません。
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最後に
今回は、油性マジックを使って包丁の研ぎ癖を検証してみました。
私の場合、切刃を当てることを意識するあまり、肝心な刃先が研げていないということが分かりました。
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