今回は、長崎産のアラを刺身で頂きます。本記事で取り扱うのは標準名でアラという魚。九州地方などでは標準名でクエという魚をアラと呼びますので、混同されがちですね。ここで紹介するのはクエではありません。アラです、アラです、本アラです!
「知名度は低いけど美味しい魚」をこれまでに幾度となく紹介してきましたが、アラはその中の最高峰とも言えるかもしれません。刺身で頂いた時の旨みの強さは、何とも言えない幸福感を与えてくれます。美味しいんですよ!私は週末の市場通いを10年近く続けていますが、レアな魚と言って良いでしょう。私の地域の魚市場では、数える程度しか見たことがありませんね。
おっと!今日は売ってるじゃないか、長崎産のアラ!
これ買って帰ろう。
今回はアラ!真剣に向き合います。
本アラの基本情報
標準和名:アラ
科:スズキ科
生息域:本州中部以南
旬:冬
本アラの豆知識
- 全長50~100cm
- 沿岸の水深100mより深い岩礁域に生息
- 産卵期は7~8月
- その旨さには定評がある。高級魚。
本日の個体
産地:長崎県
体長:29cm(全長34cm)
体高:7.5cm
重さ:440g
価格:990円(1kgあたり2200円)
▼エラ蓋に付いたこの太く鋭いトゲが特徴ですね。
▼背ビレも硬く鋭い。捌く時には注意が必要です。
本アラの捌き方(三枚おろし)
基本は一般的な魚と同様です。ウロコは細かくて硬い為、包丁を使うのが良いでしょう。人によっては、刺身であればウロコは取らないという方法を取る場合もある様です。
▼包丁の歯を使ってウロコを落とします。
胸ビレの位置で頭を落としましょう。
頭と一緒に内臓も取り出します。
背骨の下の血合いに包丁を入れたら、ブラシを使ってキレイに掃除をしました。
さて、三枚に下しましょうか。基本の「腹」→「背」→裏返して→「背」→「腹」の順で良いですね。
中骨の固い部分なんですが、魚を捌く人ならご存じ、ちょいムズのポイントなんですよね。この様にキッチンバサミを使うと、安全で簡単ですよ。試してみて下さい。
関連記事:実践レビュー『キッチンスパッター』を骨の硬い魚に使ってみた
▼というわけで、出刃包丁とキッチンスパッターを使って、三枚におろせました。
腹骨を剥きましょう。
刺身にしますので、血合い骨を抜いておきます。細い骨の割にはシッカリと刺さっていて、意外と抜くのが面倒でした。
関連記事:魚料理(さばく/おろす)に便利・おすすめ道具16選!
本アラの料理・作り方
本アラの刺身
新鮮な本アラであれば、刺身はマストでしょう。薄造りにして、存分に旨みを味わいたい。
▼皮を引きますね。皮はシッカリ硬くて引きやすい。
薄く削いでいきましょう。
この様に盛り付けました。
それではいただきます。
歯ごたえがあって、旨みも強くて絶品だね!旨すぎるぜ。
ちょっと厚めの削いだお造りも作ってみましたよ。
本アラのアラ汁(味噌汁)
アラのアラ汁!って一度で良いから言ってみたかった。今日はこれだけでもう満足です。さっと作って食べちゃいましょう。
- 塩を振って15分放置
- 湯通しする
- 水に取って、ウロコや血合いの汚れを綺麗に除く
- アラ、大根、水、酒(大さじ2)を鍋に入れ火に掛ける
- アクが出たらすくう
- 味噌を溶く
- お好みでネギを加える
う~ん、良い出汁が出てるね。アラのアラは捨てるの勿体ない。「アラのアラ」って僕も言いたかったんだぁ。ははは。
=スポンサーリンク=
まとめ
今回は、長崎産の本アラを薄造りで頂きました。まぁ、百聞は一見に如かずということで、是非食べてみて下さいとしか言うことが出来ないのですが、アラは本気でおすすめ出来る美味しい魚です!ちょっとお高いですが、もし市場で見つけたらお持ち帰りしちゃって下さいね。
こちらの記事も如何ですか?
コメントお願いします(※は必須項目)