いきなりですが、お魚クイズ!
「イシダイ(石鯛)は、次の写真の様に7本の縞(しま)模様を持っているのが特徴ですが、これは、縦縞でしょうか横縞でしょうか?」
⌛THINKING TIME ⌛
この問題は、イシダイ(石鯛)自身が、自分の縞についてどう思っているか?では無く、人が勝手に魚類学の上でどう取り決めているかを問うております。もし魚の気持ちが分かる方がいる場合、イシダイの主張は無視してお考え下さい。
正解:
横縞です。
つまり、こういうことです。
写真でいう口を上に向けた状態にしてみた時に、縦なのか横なのかが魚類学上の方向となります。正確には、横帯と呼ばれます。
という訳で、今回取り上げるのはイシダイ(石鯛)です。
この縞模様は、若いイシダイはクッキリとしており、その頃「しまだい」とも呼ばれます。年を取るにつれて、横帯の色は薄くなっていき、口の周りが黒くなるために「くちぐろ」の別名も持ちます。
本日の魚市場でお会い出来ました。あの真鯛よりも値段が高くなることもあるほど、味は良く人気のある魚です。養殖もされているんですよ。養殖してでも食べたい、ということですよね。
今回はイシダイ!真剣に向き合います!
基本情報
標準和名:イシダイ
科:イシダイ科
生息域:日本沿岸の各地(とくに南日本)
旬:春から夏
マメ知識
- 人に慣れやすいし、好奇心旺盛で学習能力も高い。調教する芸を覚えることもある。どうすればエサを貰えるかを学習できるんですね。
- 養殖の対象ともなるほど人気は高い。しかし成長がとても遅く、出荷できる600gサイズになるのに4, 5年掛かる。よって単独では養殖はされない。ブリなどの魚と一緒に養殖される。
- 硬い歯は幾重にも重なり、何かのひょうしに欠けた場合、次の歯が押し出てきて再生する。サザエやウニを割って食べるほど、歯は硬い。
- 希少性と引きの強さから、釣り人の間では「磯釣りの王者」と呼ばれている。
本日の個体
産地:銚子(千葉県)
体長:27cm(全長:33cm)
重さ:691g
価格:1330円(1kgあたり1900円)
この口ばし、むちゃくちゃ硬いです。人間の歯と変わらないのでは。いくつか重なっているのが写真でも分かりますね。
調理
今回は「刺身」「ソテー」でシンプルに頂きます。
イシダイ(石鯛)を捌く
ウロコを落としたら、エラとワタ(内臓)を取り除きました。ウロコは細かくて硬いので、ウロコ取りを使った後は包丁で仕上げるのが良いです。ヒレが硬いトゲになっており、危ないので注意してください。
頭を落としたら、三枚に下します。
三枚に下しました。中骨は硬かった。
腹骨は削ぎやすい。
イシダイ(石鯛)の刺身
腹骨をそいだら、刺身用に柵にしていきます。下半分は中骨はありませんので、この写真の様に、中骨を除きながら、平行な形になる様に柵取していきます。
こんな感じ。
皮を引きました。鮮やかな血合いの色。脂がのっていて、包丁にベットリ。
平造り・薄造りにして盛りつけたら、イシダイのお刺身の完成です。
スーパーの大根が品切れの為、パックの大根サラダを使ってみました(笑)。
【味の感想】
食感はコリコリしており、噛み応えがあります。磯臭さは強くなく、脂ものっていて美味しい!家族4人、一瞬で無くなってしまいました。
イシダイ(石鯛)のソテー
残った腹身は、シンプルに塩コショウのみのソテーにしていきます。美味しい魚はシンプル イズ ベストです。塩コショウした切り身を、オリーブオイルを熱したフライパンで焼いていきます。軽く、パセリ。
レモン汁を少し振ったら、イシダイのソテーの完成です。
【味の感想】
ハラ身なので、脂のりのりですよ。シンプルだけど美味しいです。骨も無いので、モグモグと頂けます。イシダイは火を通しすぎると硬くなりますので、サッとソテーするのがポイントと思います。
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最後に
今回は7本の横帯を持つ魚、イシダイ(石鯛)を頂きました。 刺身では、身にコリコリした食感があります。それが気になる場合は、薄く削いでお召し上がりください。脂ものっていて、生でも加熱しても美味しい魚でした。また、アラからもしっかり出汁が出る優れものですので、アラも活用して、お吸い物や味噌汁などで美味しく頂けます。イシダイ、美味しかった!
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