今回は、イシガレイです。
カレイの仲間って種類が多くてなかなか覚えられないですね。「マガレイとマコガレイ」や「ムシガレイとヤナギムシガレイ」なんて、魚食に興味を持ち始めた頃は、呼び方が違うだけだと思っていたんですが、それぞれ違う種類なんです。しかもそれぞれで特徴があるから面白ですよね。
今回取り上げるのは「イシガレイ」なのですが、この魚も不思議な一面を持ちます。「左ヒラメの右カレイ」なんていいますが、「イシガレイ」は一般的なカレイで、右向きなんです。これとは別の種類に「ヌマガレイ」というのがいるのですが、これはイレギュラータイプで、左向き。まぁそれはいいとして、面白いのは「イシガレイxヌマガレイ」という名前のカレイがいて、何とイシガレイとヌマガレイの中間の種類なんですよ。
「イシガレイ x ヌマガレイ」は左向きでなのですが、模様などはそれぞれの特徴を譲り受けていて、これは「イシガレイ」と「ヌマガレイ」の雑種という位置づけがされている様です。魚の世界のハーフですわ。カレイのコミュニティでは『あいつ、父ちゃんが「ヌマ」で母ちゃんは「イシ」らしいよ💛』とかあるんですかねぇ。
<イシガレイ>
出典:よちよちエクスプレス
<ヌマガレイ>
出典:市場魚貝類図鑑(https://www.zukan-bouz.com/syu/ヌマガレイ)
<イシガレイ x ヌマガレイ>
出典:WEB魚図鑑(https://zukan.com/fish/internal629)
今回のイシガレイは、宮城県石巻市のフィッシャーマンジャパンから取り寄せたものです。
料理はどうしましょう。食べてみたかったイシガレイの刺身、それから揚げ物で一品、フリッターあたりで行きましょうか。
今回はイシガレイ!真剣に向き合います!
基本情報
標準和名:イシガレイ
科:カレイ科
生息域:千島列島やサハリン以南の日本各地
旬:夏
マメ知識
- 成魚にはウロコがない。
- 側線の近くとその両サイドに石の様な骨板ががある。
なぜかこのカレイはウロコが無くなって、その代わりなのか石を持っているんですよ。不思議ですね。
本日の個体
産地:宮城県
体長:34cm(全長41cm)
重さ:640g(エラ、ワタ処理済みにて)
調理
イシガレイを捌く
これがウワサの石で御座います。先に包丁で取り除きます。本当に石の様に硬い。「おい見てみぃ、、、俺の骨板、、、カッチカチやぞ✊」
この個体からはこんな石の帯が2枚とれました。
頭を落としました。
それでは5枚に下していきます。ここからはいつものカレイと同じです。少しだけヌメリがありますね。先ずは縁に沿って切り込みを入れる。
中央の側線に沿って切り込みを真っすぐいれます。
あとは背骨に沿って、開いていきます。2~3回やるうちにコツを掴んできますよ。ヒラメも同じですが、ここからは硬いところは無いので、慣れると気持ちよく切れます。
これで一枚。
同じ様にして、5枚に開きました。
イシガレイの刺身
皮を引いて、そぎ切りにしたら、イシガレイの刺身の完成です。初めて頂きます。味はどうでしょうか。
【実食】
なるほど、独特の風味が鼻を抜けます。これがこの魚の香りなんでしょうね。食感もしっかりしていて、旨みが強い。噛めば噛むほど味が出る系の身です。うん、美味しい。
イシガレイのフリッター
白身の旨味が強いので、揚げ物も試します。卵とベイキングパウダーを使わないフリッターなんて如何でしょう。代わりに炭酸水で、気持ちを爆発させます。
これが残りの身。これを一口サイズに切って、塩コショウをします。
フリッターの液は、
- 小麦粉 大さじ5
- 片栗粉 大さじ3
- オリーブオイル 小さじ1
- 炭酸水 大さじ6(とろみを見て加減する)
炭酸水は、強炭酸だと油が跳ねやすいので、普通くらいで。
揚げる!
はい、出来上がり。イシガレイのフリッターです。
【実食】
うんまっ。加熱して美味しいのはカレイの実力ですね。中濃ソース、ケチャップ、マヨネーズを合わせたソースにディップして。 外はサクサク、中からカレイの旨味がジュワッ。温かいうちにどうぞ。
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まとめ
今回は、なぜかウロコを捨て石を抱いてしまった魚「イシガレイ」を頂きました。新鮮ならば刺身で独特の食感と風味を味わえます。もちろん焼いたり煮たりの加熱料理にも合いますね。イシガレイ、美味しかった!
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コメント一覧 (2件)
『出典:よちよちエクスプレス』(^。^)v
ウロコを捨て石をもらった魚!初めて
知りました。魚にもハーフさんが居ると
いうことも、色々勉強になりました!
それにしても刺身もフリッターも凄く
美味しそうです!ご家族はお幸せ~♪
石畳のん♪様
コメント有難う御座います。知らない魚を食べて見るというのも楽しいものです。色んな発見があります。