生息数が少ない為に、知名度は低い。だけど知る人ぞ知る美味しい魚!今回紹介するのはそんなお魚です。アジ科の魚で、あの高級魚シマアジに近い種と言われています。
それが、カイワリです!
カイワリ(貝割)の名前は、その尾ビレの形から来ています。貝を割ったような形をしているんです。ちなみにサラダなどでお馴染みのカイワレ大根も、漢字で書くと「貝割れ大根」ですね。こちらも貝を割った様な形が由来と言われています(諸説あり)。
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「カイワリ」の名前からだと、「アジ」の仲間とは想像が付きにくいですね。しかし、銀色に輝くボディと、尾の近くの「ゼイゴ」が、アジの仲間の印です。
カイワリは、ウチの近くの魚市場でもなかなか見かけることはありませんが、今日はラッキー、お会いできましたよ。長崎産のカイワリ! そして私も頂くのは初めて。どんな味がするのでしょうか?とても楽しみです。それでは残り3匹と少ないし、無くなる前に、買って帰りますね。

今回はカイワリ!真剣に向き合います!
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「カイワリ」基本情報
- 標準和名:カイワリ
- 科:アジ科
- 生息域:本州中部以南
- 旬:春、秋(年間を通して味は落ちない)
「カイワリ」マメ知識
マメ知識
- アジ(鯵)の仲間では最上級に味が良いと食通が太鼓判を押す。鮨ネタとして使用される。
- 神奈川では「カクアジ」と呼ばれている。夏から秋にかけて湾岸で定置網に入る。
- 水深200mくらいまでの沿岸の砂底域で生活する。
- 稚魚は流れ藻や大型のくらげにくっ付いて、漂っている。
カイワリに似た魚
カイワリは、独特の体形と鮮やかな色彩を持つ魚として知られていますが、見た目が似ている魚も数多く存在します。
シマアジやギンガメアジなどは、カイワリと混同されやすい魚種の一つです。これらの魚は、カイワリと同様にアジ科に属し、体形や色合いも似ています。しかし、細かなヒレの形や体の模様に違いがあり、よく観察すると見分けることができます。
また、ヒイラギも、カイワリと体型が似ている魚として挙げられます。ヒイラギはカイワリよりも小型で、沿岸部に多く生息しています。
これらの魚を見分けるためには、体の形、ヒレの形、体の模様などを注意深く観察することが重要です。魚図鑑などを参考にしながら、それぞれの魚の特徴を把握しておくと、より確実に種類を見分けることができるでしょう。
「カイワリ」本日の個体
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- 産地:長崎
- 体長:22cm(全長27cm)
- 重さ:369g
- 価格:380円(1kgあたり1000円)←意外に安いな。
▼この尾びれが「貝割」の由来です。確かにキレイに割れています。
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アジの特徴である「ゼイゴ」が付いています。トゲ状になったウロコですね。
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「カイワリ」調理と味のレポート
「カイワリ」さばき方
基本的にはアジと同じように捌いていきます。刺身にしますので、ゼイゴは残したまま。ウロコを取って、頭を落とし、ワタ(内臓)を取り除きました。お腹の中の白いモノは脂の塊です。凄いですね。身にも脂が乗っているパターンです。

三枚に下して、腹骨をすきました。
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「カイワリ」刺身
中骨はピンセットで取り除きました。硬くはありませんでしたよ。身は刺身用に柵とりをしました。はい、こんな感じ。

できるか不安でしたが、アジと同じ様に、包丁は使わずに皮を剥いでみました。意外にも簡単に皮が剥げました。包丁は使わなくても良さそうです。これは楽。

2つの皮を剥いだ柵です。上は包丁を使わなかったもの。下は包丁を使って、皮をそいだものです。
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皮をそいだ後の包丁です。脂がベットリ。

身を切って盛りつけたら、「カイワリの刺身」の完成です。手前の山はイリゴマと合わせて「なめろう」にしてみました。

それでは、いただきます。
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おいし~!期待通り脂ノリノリだね。アジの尖った風味を丸く優しくしたイメージかな。臭みも全くないんだね。身もシッカリしているから、食感も面白い!
▼カイワリも含めた知名度が低いけど美味しい魚をこちらに紹介しています。
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「カイワリ」骨せんべい
中骨を見た感じ、これだったら、レンジで簡単に行ける!と予感しました。作り方はむっちゃ簡単です。汚れをとって、レンジでチン。それだけです。アジとかサンマとか骨が硬くない小魚で是非やってほしい。
【関連記事】簡単♬最速♬ ノンフライ【レンジで骨せんべい】鯵(アジ)
まずは耐熱皿に骨を食べやすい大きさで並べます。皿と骨の接する面を出来るだけ小さくするのがポイントです。くっ付かない様に。これで、レンジ(700w)で6分。
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ち~ん。これで出来上がりです。予想通りに、上手に出来ました。
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アジよりもしっかりした骨が美味しいです。ボリボリサクサクで、旨みがジュワッ。他の料理と同じく骨せんべいも出来立てが美味しいです。温かいうちに食べて見て下さい。調味料なんて1つも要らないですよ!塩して無いのに、不思議なくらい塩味がしっかりしています。
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まとめ
今回は、流通量の少ない魚「カイワリ」を頂きました。うわさ通りの味に大満足。これは「お鮨」でとても美味しい魚だと思います。アジやシマアジがお鮨に合うのと同じ理由です。 高いと聞いていましたが、今回キロ1000円でしたので、この味から考えると、私としては、安い!と結論付けたい。もし「カイワリ」を見かける機会がありましたら、「知る人ぞ知るアジの仲間の美味しい魚!」のキーワードを思い出して、お持ち帰りいただければ幸いです。
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