今回は、丸1匹の金目鯛を使って煮付けを作ります。アラや骨も付けたまま煮付けにすれば、金目鯛から良い出汁が出るので、無駄なく美味しく頂けます。紹介するのは、頭付きの金目鯛煮付けです。
この記事では自宅で出来る「津本式 究極の血抜き」も紹介しています。目的なども簡単に記載していますが、興味が無い方はスキップしてください。
金目鯛は年間を通して漁獲される魚ですね。一般的に旬は、冬。それから、産卵前の初夏と言われます。8月現在、夏真っ盛りということで、俗にいえば旬を外した時期になります。しかし、私は逆に興味がありますよ。「旬外れ」の金目鯛の味はどうなんでしょう?そのあたりもレポート出来たらと思います。
それではスタート!
本日の個体(金目鯛)
産地:千葉
体長:29cm(全長35cm)
体高:9.5cm
重さ:650g
価格:1200円(キロ1850円)
金目鯛「津本式究極の血抜き」
寝かせるつもりはありませんので、「津本式 究極の血抜き」は必須ではありません。しかし、私は次の目的で(気分次第で)実施します。
- 生臭みを少しでも除きたい
- 先に血抜きすると後工程が楽(血まみれにならない)
- 食べるに値する内臓(真子や白子)が入っていた時に、血が抜けてるので美味しく食べれる(又は、後工程での血抜きの手間が省ける)。
以上の様な理由で、血抜きを行っています。魚の長期熟成などでは、必ずと言って良いほど出てくるキーワードが「津本式 究極の血抜き」ですね。自宅で出来る方法を記事にしていますので、良かったら参照下さい。
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それでは、血抜きしていきます。長期熟成が目的ではありませんので、ノズルを使った血抜きは、ここでは実施しません。
事前にウロコは取っておきます。
①尻尾側の背骨の切断
②エラ膜と動脈のカット
③津本式 究極の血抜き(ホース水圧で魚体の血を抜く)
④魚体が張ったことの確認
⑤(血が抜けエラが白くなっている)
⑥エラを外す
⑦腹を割って内臓を取り出す
⑧腹を掃除した後、立て掛け血抜き
事前の血抜きが済んでいるので⑦で血がドバっと出てこないのが良いんですよね。⑧の立て掛けで20分くらい置けば、「津本式 究極の血抜き」の処理は終了です。立て掛けですが、私はシンクの中でまな板を傾けて行っています。また、大きくはありませんが、この個体は卵を持っていました。
金目鯛 煮付け用 捌き方
頭を付けたままの切り身にします。また、背骨は残したいので、3枚下しでは無く、2枚に下します。
①(水気を拭いた金目鯛)
②腹側から2枚に下す
③次は背側
④包丁を少し立てて腹骨を断つ
⑤身を開いて立て、頭を割る
⑥(刃の根元で少しずつ切り進めるとやり易い)
頭を残した状態で、適当な大きさに切り分けます。
皮がめくれるのが嫌なら、飾り包丁を入れておきましょう。私は背骨が付いている身には、背骨に添って深く1本。背骨が付いてない身は、皮だけ十字にするのが好きです。
金目鯛 煮付け 作り方
材料
- ☆切り身 4切れ
- ☆ごぼう 適量
- ☆生姜 適量
- ☆水と酒(切り身が半分浸かる量)
- ☆砂糖 大さじ3~4
- ☆味醂 大さじ3~4
- 醤油 大さじ4
下処理 湯通し
切り身は、一度湯通しします。霜降りにする、とも言いますね。臭み取りと汚れを除くことが目的です。
①沸騰直前のお湯に切り身を入れ、全体が白けるまで加熱。
②氷水に取る。
③優しくウロコ等の汚れを取る
煮付ける
それでは煮付けていきますね。☆の材料(金目鯛、ゴボウ、生姜、水、酒、砂糖、味醂)を鍋に配置します。水と酒は2:1の比率で、魚の切り身が半分浸かるくらいの高さとします。この状態で加熱を開始!
沸騰する頃に灰汁(あく)が出るので、取り除きます。
クッキングペーパーやアルミホイルで落し蓋をして、中火で5分程度煮ます。
落し蓋を外し、醤油を加えます。
煮汁を回し掛けながら、5分程度煮て行きましょう。
合計で10分煮るとこの様な状態になりますので、金目鯛とゴボウをお皿に盛り付けます。
煮汁は、お好みで煮詰めて下さい。(魚に熱を掛け過ぎたく無いので、煮汁だけ煮詰めます)
盛り付けた金目鯛に、煮汁を回し掛けたら出来上がりです。
こちらは頭付きの金目鯛煮付け。
いただきます。
頭の周りが美味しいなぁ。身が柔らかくて、トロけちゃう。出汁もいい味しているよ。
卵を持っていた個体でしたが、十分に美味しく頂けました。もちろん旬の時期にある脂のギトギト感はありませんが、スッキリして夏に食べるには最高のお味でした。金目鯛の煮付け、夏でも問題ありません!!!
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まとめ
今回は、丸1匹の金目鯛を使って煮付けを作りました。 金目鯛は頭も美味しいので、丸一匹が手に入ったら、是非丸ごと煮付けてみて下さい。やっぱり金目鯛と言えば煮付けですね~。息子(小5)も残った汁はご飯に掛けて食べてましたよ。これが旨いんだよな~。
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