今回は、東京湾に浮かぶ無人島『猿島』を息子2人(小5&小1)と訪れましたので、レポートします。
電車が好きな息子達の「横須賀に行ってみたい」のリクエストに応えて、横須賀の観光できる所を探したところ、車が無くてもいけるスポットを見つけました!
無人島『猿島』です。
調べてみると、なんとこの『猿島』には、猿はいません。。。そんな所からのスタートなんですが、なかなか面白そうな場所。梅雨も一休み、雨は降らなそうだし、遊びに行ってくるかぁ。料金もリーズナブル。フェリー往復と猿島公園入園料を合わせて、大人1600円、小学生800円でした。
それでは、散策開始します!
『猿島』とは?
東京湾に浮かぶ無人島で、神奈川県横須賀市に所在しています。人工の島では無く、自然に出来た島です。三笠公園の桟橋から定期船が運行されており、一般の人でも約10分でアクセスすることが出来ます。島の大部分は、猿島公園として観光用に整備されています。散策以外にもBBQ、釣り、海水浴などが楽しめます。ディープな情報が欲しければ「猿島探検ツアー」と題したツアーガイドもしれくれますので、是非チェックしてみて下さい(ガイドツアーでは兵舎や弾薬庫に入ることも出来る様です)。
歴史的には、縄文時代の器や人骨が出土するとか、日蓮上人に関係する伝説が残る場所。そして何と言っても、戦前に東京湾の要塞として使用された場所であるのが見所です。島内では、れんが造りのトンネルや砲台の跡、爆薬庫といった要塞として機能した名残りがあり、現在も見学可能です。
公式には発表されていませんが、仮面ライダーのショッカー基地として撮影に使用された建物も残っていますwww
▼公式ホームページ▼
『猿島』散策レポート
『猿島』へのアクセスは、三笠公園の桟橋から船で渡航します。10分程度で着いてしまうので、あっという間です。乗船券は予約制ではありません。桟橋近くのチケット売り場で人数分を購入して、桟橋に時間前に並んで乗船する流れです。定員オーバーになると次の回となってしまうのでご注意ください。
『猿島』が見えてきましたねぇ。風が心地よい。
『猿島』桟橋へ到着しました。
到着するとすぐに見えるのは砂鉄の浜と名付けられた砂浜です。
奥はバーベキュースペースになっていますね。機材はレンタルできる様です。楽しそうですね。
こちらも桟橋に近いボードデッキです。私は、事前に乗船前にお弁当を買ってきてここで頂きました。この付近に、管理事務所やレンタルショップ、トイレ、足洗い場など人が関わるサービスが密集しているイメージです。
1階では軽食も販売されていました。海軍カレーを食べてる人が多いなぁ、って横目でチラチラ見てました。
軽食屋さん(オーシャンズキッチン)。
こちらがレンタルショップですね。バーベキュー用品や釣り用具を貸してくれます(有料)。
▼月額6480円でレッスン無制限が魅力
それでは乗船所でも入手できるパンフレットで紹介されている「オススメ散策路」に添って、散歩していきます。
管理等の傍にあるのは、明治中期に作られた発電所の跡。蒸気機関による発電所とのことで、ここで発電された電気が島の高台にある照明所に使われていたとか。石炭を燃やして、お湯を沸かし、発生した蒸気を発電に使用していたのでしょう。
発電所を抜けるとすぐに見えてくるのが「切通し」と呼ばれる要塞跡です。要塞とは、外敵を防ぐ為の防御施設ですね。この通路に沿って、兵舎や爆薬庫といった部屋が置かれています。この様な通路を当時の人が建設したのでしょう。島を切り込む形で建物を作ることで、島の外から見ても分からない様にしたのだと考えられます。
先ず見えるレンガ造りが兵舎です。扉の両脇に、窓の跡があるのが分かると思います。ここに当時の兵士が寝泊まりしました。窓があるのが兵舎です。兵士は常駐では無かったようです。
こちらが爆薬庫の跡。
兵舎
弾薬庫
手前の窪み2つは、トイレの跡。
切通しの先にトンネルが見えてきました。幕末以降で文明開化と共に全国に広がったレンガを使用した建造物ですが、地震や老朽化によって殆どが失われました。このレンガのトンネルは、全国で22件残存しているモノの1つで大変貴重なものです。レンガの積み方にも幾つか種類があるようですが、ここで使用されているのはフランス積みと呼ばれる方法です。レンガ造りのトンネルとしては、日本最古とされています。
トンネル内部。レンガに周囲を包まれ、幻想的。トンネル内部にも幾つかの部屋が置かれています。これらも兵舎、爆薬庫、倉庫、司令部として使われていたと言われています。2階建ての部屋もあるみたいですね、階段を見ることが出来ます。
入った方とは反対側の入口です。美しい!のひと言。現在では「愛のトンネル」とも呼ばれているとか。トンネルを抜ける頃には仲良くなれちゃうのでしょうか!?
トンネルを左方向に抜けると、砲台跡に着きます。島内には5つの砲台跡が確認されている様です。コンクリート製となったのは昭和16年。ここに高射砲が配置されました。高射砲とは、地上から航空機を攻撃する為のものですね。もともと幕末には海の警備用だったわけで、航空機での戦いなど考えも及ばなかったことでしょう。時代と共に要塞の形も変わっていったということですね。
この砲台跡の先には、日蓮洞窟があるそうですが、現在は出入りが危ない状態になっている様で、立ち入り禁止となっています。
ちなみに『猿島』の由来は、日蓮宗の開祖である日蓮上人が船で遭難した際に辿り着いた島で、白い猿に助けられたという伝説から来ています。その島に『猿島』という名が付けられたんですね。
砲台跡を切り返し、オイモノ鼻広場にでました。とても眺めの良い場所です。あいにく当日は雲の多い日でしたが、それでも大きな海を目の前に、爽快な気分を楽しみました。房総半島やランドマークタワーなど横浜ベイエリアの景色が望めます。
オイモノ鼻広場から階段を降りると、磯遊びが出来る様になっています。ここがオイモノ鼻と呼ばれる場所。釣りを楽しんだり、記念撮影やカニ・小さな魚を鑑賞する人たちで賑わっていました。我が家の息子2人も気に入って、ここで1時間くらい遊んでいました。イソギンチャクなんて普段見れないもんね。
さてさて、そろそろ戻りの道を歩きます。展望台が目の前に現れました。これがあの、仮面ライダーの敵であるショッカーの基地なんですね!たっ確かに、基地っぽいっす。(現在は立ち入り禁止です)この展望台に限らず、この猿島自体が仮面ライダーの撮影場所としてチョイチョイ登場する様ですね。
こちらも砲台跡の1つ。
さてさて、桟橋に戻ってきました。島内をのんびり散策するだけであれば、所要時間1時間くらいだと思われます。それにプラスして、食事やレジャーなどの時間を考慮すると計画を立てやすいかなぁと感じました。また、フェリーの運航時間はチェックしておくと良いと思います。詳細はこちら。
帰りの船に乗って、三笠桟橋に到着しました。日露戦争で活躍した記念艦「三笠」がこのアングルから見られます。
ちなみに、三笠公園にある記念艦「三笠」の内部も有料ですが見学することが出来ます。詳細はお伝えしませんが、見ごたえあります!おススメです。
世界三大記念艦「三笠」公式ホームページ | 神奈川県横須賀市
小学5年生がオンライン英会話を始めたら思いのほかハマっちゃった、という体験記を書いています。ご興味があればこちらをどうぞ。
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まとめ
今回は、神奈川県横須賀市の東京湾に浮かぶ無人島『猿島』を訪れたので、レポートしました。フェリーたった10分で、幻想的な異空間が味わえる要塞跡『猿島』。貴重な体験ができましたよ。歴史好きなら事前に『猿島』の予習をして訪れるのも、面白いかもしれません。
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