今回は、青森産のメヌケが手に入りましたので、シンプルに「一夜干し」と「味噌漬け」、「煮付け」で食べてみます。どんな味がするんでしょうか?
メヌケと聞くと、メヌケという種類の魚がいる様に感じますね。しかしメヌケは、メバル科メバル属の魚の総称なんです。特に体が赤く、大型になる種がメヌケと呼ばれます。なので今回購入した魚の切り身も単に「メヌケ」と書かれると、メヌケのどの種類かまでは分かりません。また外観でもその種類の区別は(素人には)難しいですね。
メヌケは、水深200~1000mの深い海に生息するため、釣り上げられたとき、水圧の変化によって目が飛び出すことが多くあります。その「目が抜け出る」様子からメヌケと呼ばれていますね。
スーパーでよく「赤魚」って売られているのご存じですか?味噌漬けとか粕漬けなんかだと安くで売られている場合が多いです。赤魚の正体は、メヌケです。安い場合は、外国産の冷凍品だろうと予想します。
今回のメヌケは、国産で値段も高いので、種類としてはアコウダイではないか?と予想するのですが、断定はできません。
メヌケの加工品はよく見かけますが、解凍品とは言え、切り身の状態で売られているのは珍しいと感じました。珍しいものは買ってみたくなる性分ですw
今回は、青森産のメヌケをシンプルに「一夜干し」「味噌漬け」「煮付け」で頂きます。どんな味がするのでしょう。楽しみです。それではスタート!
本日の個体
産地:青森
状態:切り身
重さ:670g
価格:1190円(1kgあたり1780円)←高級
切り身の厚さが3~4cmあります。ちょっと使いづらいので、それぞれを半分に切っていきます。
はい。この様に食べやすい状態にカットしました。
これを「一夜干し」と「味噌漬け」に作り分けていきます。
メヌケ「一夜干し」作り方・実食
「一夜干し」というとちょっと難しく思えるかも知れませんが、私の感覚で言うと、「塩焼き」の延長線上のモノです。作り方はとても簡単。
今回の切り身は解凍品なので、臭みが残っている可能性もありますね。よって、その臭みを取る目的と塩を均一に回す目的を合わせて、塩漬けしたものを冷蔵庫で軽く乾燥させ(干し)ます。乾燥させることで、旨みの凝縮も期待できますね。
▼まず塩水を用意。水と塩の割合は、「水1カップに塩大さじ1」です。今回は、水3カップに塩大さじ3を準備しました。
ここに切り身を浸けます。お好みで30分~1時間くらいでしょう。今回は、45分間浸けました。
浸け終わったら、真水で軽く洗い、水気をよく拭き取ります。
あとは乾燥させるだけですね。網の上に切り身が重ならない様に配置します。
冷蔵庫へ。一晩乾燥させましょう。
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一晩経過
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正確には18時間が経過しました。重さの変化も記録しておきます。
乾燥前 368g
乾燥後 336g
減少量 32g(約9%)
▼32g、約9%分の水分が蒸発しました。
表面は乾燥してシットリした状態です。
それではグリルで両面を焼いて行きます。
お皿に盛ったら、メヌケの一夜干しの完成です。
いただきます。
プリプリの身。脂も強くて美味しい!
脂がノッっていて、ほど良いプリプリ系の弾力のある身が特徴ですよね。45分間の塩水漬けで、しっかり塩分も均一に回ってました。解凍品だけど、臭み無し。これは美味しい!加熱しても身が硬くなりにくいのが特徴ですね。
メヌケ「味噌漬け」作り方・実食
味噌ダレを作っておきます。分量は以下の通りです。
・味噌 大さじ4
・味醂 大さじ2
・お酒 大さじ2
切り身の全体に塩を振って、20分程度おきます。
20分後、臭み成分を含んだ水分が出ていますので、ペーパーでシッカリ拭き取ります。塩処理をすることで、味が染みやすくなる効果も期待できます。
調理用バッグにメヌケの切り身と味噌ダレを入れて、
空気を抜いて、切り身と味噌ダレ馴染ませます。
あとは、冷蔵庫へ。お好みで1~2日漬ければ良いですね。均一に漬けたい場合は、途中で軽く揉みなおしたり、ひっくり返すのも良いでしょう。
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2日間経過
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それでは2日間が経過しましたので、頂くことと致します。
袋から出すとこの様な感じです。それでは、周りに付いた味噌ダレを落として行きますね。味は付いているので、タレはしっかりと落として大丈夫です。網の上に乗せると、作業がし易いですよ。
ヘラで味噌ダレを粗々取ったら、
ペーパーで拭き取りますね。網の上で作業すると、味噌ダレが再付着しないから良いのです。
それではグリルで両面を焼いて行きます。表面に付いたタレが焦げやすいので、ご注意を。弱火でじっくり焼くのがポイントです。時々焦げてないかチェックすると良いですね。
というわけで、上手に焼けましたwww
いただきます。
しっかり味が染みてるよ。ジューシーでうまい!
一夜干しも美味しいですが、味噌漬けはさらに美味しいですね。手間を掛けた分だけ、美味しさも増していますので、やって良かった!このプリプリの身に味噌ダレが合うんですよね~
メヌケ「煮付け」作り方・実食
最後に定番の煮付けです。別の日に買った4切れを使っていきます。
・メヌケ 4切
・レンコン 適量
・お水 適量
・お酒 適量(水の半分量)
・醤油 大さじ4
・砂糖 大さじ3
・味醂 大さじ3
・生姜 大さじ1/2
メヌケの切り身は臭みを取る為に5秒くらい湯通ししました。湯通し後に冷水に取ったら、ウロコ等の汚れを取り除きます。
レンコンの上にメヌケの切り身を並べ、水と酒を切り身が半分浸かるくらいまで加えます。水と酒の量は2:1くらいが私の好みです。また、砂糖、味醂、生姜を加え、火に掛けます。
沸騰したらアクを取って、落し蓋をして5~7分程度煮ます。
落し蓋を外したら醤油を加え、煮汁を回し掛けながらさらに5分程度煮ます。
先に熱々のメヌケをお皿に盛ったら、
煮汁をお好みの濃さまで煮詰めましょう。
煮汁を回し掛け、レンコンを盛り付けたら、メヌケの煮付け(煮魚)の完成です。
いただきます。
これが定番なのは、うなづける。煮付けにして間違え無しだね。美味しい!
【関連記事】丸1匹『頭付き・金目鯛の煮付け』作り方←煮付けの作り方はこちらで少し詳しく解説してます。
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まとめ
今回は、青森産のメヌケが手に入りましたので、シンプルに「一夜干し」「味噌漬け」「煮付け(煮魚)」で頂きました。期待を裏切らない最高のお味!加熱しても硬くならないのが最大の特徴と感じましたよ。脂のノリも強く、プリプリでジューシー。国産メヌケの切り身を見つけたら、これは買いですよ~!
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