今回は、旬の「生」シラス丼を頂きます。
只のシラス丼じゃないんです。「生」シラス丼です。「生」を強調したい理由がそこにある。勿体ぶっても理由は単純なんですが。。。それは、希少価値ですよ!基本、水揚げ当日にしか食べられない、それが生シラスです。
シラスは鮮度落ちが早い為、「生」で食べられるのは一般的に水揚げ当日と言われています。そして生シラスは、鮮度と美味しさの関係性が強い食べ物です。生しらすを食べて苦みを感じたことはありませんか?
ありがちなのはスーパーで購入した生シラス(もしくはシラスの解凍品)。生で売られているくらいだから、鮮度は良いはずなんですが、時間の経過と共に、どうしても苦みが出てしまう。それは時間や分の単位なのです。つまり、苦みが無い極上の生シラスを食べたいなら、産地に行くしかないということになります。
よし
港に行こう!
用宗駅から港を目指す
というわけで、今回はシラス漁が解禁したばかりの静岡県駿河区は用宗にやってまりました。用宗?なんて読む?「もちむね」で御座います。1500年代には持舟と呼ばれた地域で、それが「もちむね」の語源となっているんですね。(静岡県は1月中旬~3月中旬の期間はシラスを禁漁としています)
JR東海道本線の用宗駅に到着。ここから漁港まで歩けるんですよ!車が無くても漁港に行けるなんて、魚ファンにはうってつけ。ゆっくり歩いて10~15分くらいじゃないでしょうか?天気も良いし、のんびり歩きましょう。
無人販売の美味しそうなみかん売ってるし。ほのぼのだな。
小坂川が見えたら、もう漁港は近い。この川が、目的地である用宗漁港に流れ込んでいるのです。
用宗漁港
漁港を目の前に、多くの直売所が見えてきました。「営業中」や「生しらす」の文字に心が躍ります。静岡のシラスの特徴は、漁場と漁港が近いことにあるそうです。獲れたてのものが、水揚げされるということですね。
遂に!(たいして歩いてないが)用宗漁港に到着しました!停泊しているのは、恐らくシラス漁船でしょう。
四角の形をした漁港が印象的。釣りを楽しむ人の姿も。
釣り人の魚を狙う鷺(サギ)の姿も。完全に人馴れしています。近づいても逃げないな。私もこの鷺みたいに図太くなりたい。コツを聞いてみたけど、教えてくれなかった、ケチ。
漁協直営「どんぶりハウス」
漁港の駐車場の一画にありました!お目当てのどんぶりハウス。漁協が直営するお店です。11時現在、待ちが発生していますね。待ち時間は10分くらいでした。
屋外のテントが3か所があり、テーブルとイス、箸、醤油、お茶がセルフで使える様に備えられていました。席がいっぱいの場合は、周りの空いたスペースで楽しんでいる方もいらしゃいました。こんな漁港の景色を眺めながら。
メニューはこんな感じ。迷いはありません。①生しらす丼 700円でお願いします。
このタイミングで大事な大事な当たり前情報をぶっこみますが、しらす漁が無い日は、生シラスは食べれません。また、無くなり次第、販売は終了されます。
事前に店舗へ問い合わせをされるのが無難かと思います。(公式サイト▶静岡県/どんぶりハウス )
マップも貼っておきますね。
生シラス丼
こっ、これが、目の前の港で今日水揚げされたばかりの生シラスですよ!ボリューム、充分。
シラスが輝いてるぅ!臭み無し。美味しそう~
ぐっと近づいて見ると、一匹一匹がピンとしていますね。シラスの表情がしっかりしてますよ。
じゃ、食べる!
うんま~~~い!いつも感じていたシラスの苦みなんて一切ないね。代わりにシラスの甘みが、口の中を波状で攻撃してくるわ~。
付き合わせの生姜、これがまた良いですね。キリっとしたシャープな辛味が、甘いシラスに良く合います。新鮮なシラスって、単に甘いんだなぁ。ふむふむ、大満足。
ちなみに直売所ではパックで生シラスが売られていましたよ。近くにお住いの方はうらやましいですね~
用宗産はブランドですよ。通販でも購入できますね~♪
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まとめ
今回は、産地を訪れ、鮮度抜群の生シラスを頂きました。キーワードは「シラスは鮮度落ちが早い!」にしておきたいと思います。これを知っていれば、日本に点在するシラス産地で「生」シラスを頂けることの有難さと希少性を実感できるはずです。旬と産地を併せた贅沢ですよ。生のシラス丼を食べる機会がある時は、その贅沢を噛み締めながら、その甘みに身を委ねてみてください。
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