今回は、生のニシンの卵(数の子)を使って佃煮と干物を作ります。数の子を乾かすのに、料理人も使用する脱水シート「ピチット」を使用します。
数の子は、数の子として購入したものでは無く、購入した生のニシンに、たまたま入っていたモノです。
私は丸一匹の魚を買ってくることが多いので、よく生の真子(卵)や白子が手に入るのですが、その真子・白子を目の前に「さぁ、どうやって食べよう」となるわけです。その選択肢の中で、意外と美味しくておススメなのが「干物」なんですよ。これってあまりレシピとしては挙げられていません。やる人がいないという事でしょうね。美味しいんですけどねぇ。
もちろん真子・白子が小さすぎると、干物にしても食べ応えがありませんね。しかし、今回の様に大きめの卵であれば、干物にするのも美味しい食べ方の1つです。数の子の干物なんて贅沢じゃありませんか。
近くのスーパーで買った北海道産のニシンです。パックで売られていたものにしては、新鮮です。こういうのって当たり外れがありますよね。これは当たり。ちなみに、ニシンは体色が赤くなってると古いというイメージが強いです。
このニシン1匹の重さが400g。卵の重さは115gなので、体の約3割が卵だったという事です。これが昔から珍重されている「数の子」です。
ニシンは資源の問題に瀕している魚でもあります。こちらに記事にしてあります。
▼全盛期の1%未満/国産ニシン漁獲量/消費者が出来ることは? –
それでは、生の数の子の食べ方のご提案です。
- 佃煮(煮付け)
- 干物
を作っていきます。スタート!
「ピチット」で魚卵の佃煮(煮付け)
脱水と臭みを抜くことを目的に「ピチット」を使用します。
【材料】
- 数の子1つ(約60g)
- 長ねぎ 1/4本
- ☆だし汁 1/2カップ
- ☆醤油 大さじ2
- ☆お酒 大さじ1
- ☆味醂 大さじ1
- ☆砂糖 大さじ1
- ☆生姜 少々(チューブでも可)
作り方は、☆の煮汁に脱水した数の子と長ネギを入れて、煮詰めるだけですね。☆の煮汁の分量はもちろんはお好みで構いません。
▼数の子を「ピチット」で包みます。この状態で冷蔵庫に1~2日寝かせます。
これが2日目の数の子です。水が抜けて、表面はカサカサに乾燥しています。
軽く刻んでおきます。
煮汁に数の子を入れて煮詰めていきます。
ある程度水分が飛んだら、長ネギを投入。さらに煮詰めます。
はい、数の子の佃煮の完成です。
歯ごたえがあって、最高のご飯のお供だね。ウチの10才児がほとんど食べちゃった。
「ピチット」で魚卵の干物
1カップの水に、大さじ1の塩を入れた食塩水。この塩水に数の子を入れ、2時間おきます。
水気を拭き取ったら、「ピチット」で包みます。
はい、こんな感じ。これで、冷蔵庫に1~2日、保管します。
冷蔵庫へ。Good night…zzz
2日経過しました。6才の息子が「剥がしたい」というので、お手伝いしてもらいました。子供が触っても崩れないくらい、しっかりしています。
この様に脱水されています。2日置くと表面は、カサカサの状態になりました。
【重さの変化】
脱水前 61g
↓
脱水後 48g
よって、13gの減少(21%分)。おぉ、かなり減ってますね。
しっかりした硬さがありますので、食べやすいように一口大に切って、焼いていきます。断面はこんな感じ。キレイですね。
トースターで焼きますよ。
はい、数の子の干物の完成です。
噛み応えがあるので、もっと小さく切っても良いですね。
弾力が強いね。噛むと旨味がジュワっと口の中に広がるよ。美味しい。
当サイトのピチット関連記事はこちら。
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まとめ
今回は、「ピチット」を使う魚卵の佃煮と干物の作り方をご紹介しました。個人的に、「ピチット」を使うメリットは、①脱水が早い、②水分だけで無く臭みも取れる、③脱水するのに場所を取らない。この3つだと感じています。安い買い物ではありませんが、美味しさにこだわりたい方はお試しになっては如何でしょうか?
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コメント一覧 (1件)
さとみさん
ピチット持ってるなんて、なかなか通ですね!ニシン、釣れると良いですね。釣魚が食べられるなんて本当に羨ましいです。細々とブログ書いてますが、料理については何かの参考になると嬉しいです。舌平目も意外と知られて無いけど、しっとり美味しい魚ですよね。