今回は、当サイトでこれまでに紹介・検証してきた食品用脱水シート『ピチットシート』関連記事をまとめます。
(※商品名は『ピチット』ですが、通称の方が馴染みがある為、以下『ピチットシート』と記載します)
当サイトでは特に魚料理を中心に『ピチットシート』の使い心地と味への影響を検証してきました。魚料理において『ピチットシート』が特に威力を発揮するのは次の項目です。
- 自宅の冷蔵庫で干物が作れる
- 水っぽい刺身をネットリ食感に
- 塩を使わず魚の下処理が出来る
- 魚燻製の下準備(脱水用)
主に以上の理由から、私は『ピチットシート』を常備しています。
今回は、この考えに行きつくまでにどのような検証をしてきたかというお話です。それではスタート!
『ピチットシート』とは?
『ピチット』は、食品用の脱水シート。魚料理であれば、魚の身を包むだけで、水分と臭みを取り除き、旨みを凝縮してくれる優れものです。今回の様に、捌いた生魚を一晩包めば、冷蔵庫で干物も作れます。塩を使うことなく食材から水分を抜き取ることが出来るのが特徴です。
『ピチットシート』使い方
- 食材とシート密着させるようにして包む。
- 表裏はありません。
以上の様に、至って簡単です。
▼それではイワシの開きを包んでみましょう。
▼イワシをピチッっと包んだ様子。
▼表裏が無いので、ミルフィーユ状に重ねることも可能です。周囲に乾かす空間が要らないので、コンパクトな状態で冷蔵庫に収納できます。
▼出来上がりはこうなります。しっかり脱水されています。
『ピチット』関連記事
『ピチット』で干物(冷蔵庫)
『ピチット』効果検証
『ピチットシート』が無くても、冷蔵庫で干物を作ることは可能です。一度塩水につけた魚を、網の上に置いて乾かせば良いからです(冷蔵庫自然乾燥)。それでは自然乾燥に対して、『ピチットシート』を使うメリットは何になるのでしょうか?私が導き出した答えは、以下の2点です。
- 脱水スピードが速い!
- 脱水に場所を取らない!
詳細はこちらの記事をご確認下さい。
▶【アジの干物比較】ピチットシートと冷蔵庫乾燥/美味しいのは?
カレイ干物
煮物にして美味しいカレイですが、塩焼きが代表的である様に、干物にしても大変美味しく頂けます。大きめの子持ちカレイをカットする場合は、塩水に漬けることが出来ないので、ここはピチットの出番ですね。詳細はこちら。
イワシ干物
夏に丸々太ったマイワシを干物にするなんて贅沢ですよね。この記事では、イワシを背開き・腹開き・手開きで作り分けて遊んでみました。結論としては、イワシは手開きを覚えておくと何にでも応用できて便利です。詳細はこちら。
メヒカリ干物
唐揚げやフライの調理が有名なメヒカリですが、是非試してもらいたいのが、一夜干しです。この記事では”開き”と”筒状”を比べていますが、手間を掛けて開く必要は無いと結論付けています。とても美味しいので試す価値ありです。詳細はこちら。
ニシン味醂干し
『ピチットシート』で出来るのは普通の干物だけではありません。少し気分転換。味醂干しなんて、如何でしょう?胡麻を振った状態で『ピチット』を使って、問題なく味醂干しが作れました。詳細はこちらから。
魚卵の干物
魚の腹を開いたら立派な真子や白子がお目に掛かれることがあります。捨てるのは勿体ないですよね。あまり料理本などでは紹介されていないのですが、魚卵の干物、ぶっちゃけ旨いですよ。ここではニシンの真子(数の子)を干物にしています。
▶「ピチット」を使う、魚卵の佃煮と干物の作り方(ニシンの卵)
刺身の脱水
マグロ刺身の脱水テスト
安めのマグロの赤身は水っぽくて美味しくないと感じたことは無いでしょうか?そんな時は『ピチットシート』で1時間で良いので脱水して食べてみて下さい。ネットリ美味しく仕上がります。詳細はこちら。
サーモン刺身の脱水
サーモンやブリの刺身の様に脂分が多く、水分が少ない刺身の柵の場合には、『ピチットシート』の効果は得られにくくなります。そもそも水分が少ないですからね。念のため検証してみた結果がこちらになります。
マグロのユッケ丼
刺身の脱水を応用してユッケ丼なんて如何でしょう。ネットリ食感のマグロで、いつもの海鮮丼がワンランクアップします。こちら。
『ピチット』で魚の燻製
サーモン燻製の作り方(フライパン)
あまり知られていませんが、自宅のフライパンを使用してサーモン燻製を作ることが可能です。燻製を作るのに大敵となるのが、食材中の水分です。水分が多すぎると煙の苦みや渋みが付き過ぎてしまうからです。というわけで、脱水ときたら『ピチットシート』の出番ですね。『ピチット』を使うサーモン燻製の作り方を紹介していますので、こちらを参照ください。
アジ干物の燻製
ここでは魚の干物のアレンジ料理を紹介しています。普段食べている干物を燻製にするのは如何でしょうか?燻した香りを含んだ干物は中々なお味です。干物をしっかり脱水するために『ピチット』を活用しています。こちらをどうぞ。
〆サバ燻製 作り方
こちらは少し難易度が上がりますが、私の発明と言えるかもしれません。生サバを燻製で頂こうとう試みです。締めサバを刺身の状態で燻製にする料理は以前から知られており、一般に『サバの冷燻』と呼ばれます。自宅で作るのはハードルが高いのですが、『ピチットシート』と『燻製シート』を使えば、比較的簡単にこの『サバの冷燻』が出来てしまうことに気が付いたのです。詳細はこちらをどうぞ。
『ピチット』冷凍・解凍の検証
魚の切り身を冷凍する時に『ピチットシート』を使用すれば、その冷凍と解凍の工程で脱水と臭みを除くという2つの仕事をしてくれるので、解凍後の魚が美味しく頂けます。ラップ代わりに『ピチット』を巻くだけです。こちらで検証しています。
▶魚の切り身「ピチット」で冷凍と解凍のテスト/炊き込みご飯へ
『ピチット』減塩料理
この記事では『ピチットシート』の持つ脱臭効果に着目しました。魚の臭みを除く下処理として塩を振るのは一般的な調理法ですが、僅かながら塩分は身に残ってしまいます。その点『ピチット』を使えば、塩を使わずに脱水・脱臭が出来るので便利です。ちょっと贅沢な使い方にはなってしまいますが、これも1つの考え方ですね。こちらをどうぞ。
『ピチット』使い方コツ
私の経験を踏まえて、『ピチットシート』の使い方のちょっとしたコツを紹介しています。ピチットは表裏の区別が無い、両面使えるというのがポイントです。
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まとめ
今回は、当サイトでこれまでに紹介・検証してきた食品用脱水シート『ピチットシート』関連記事をまとめした。『ピチット』は水分だけでなく食材の臭みも取り除く機能的シート。天然由来の成分で作られているので、安心安全です。調理道具として取り入れてみるのは如何でしょうか?本記事が参考になると嬉しいです。
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