全国の各都道府県は、市民に親しまれ、その地域を代表する木や花、鳥、魚、獣、蝶をシンボルとして指定しています。
例えば、北海道なら、花は「ハマナス」、木は「エゾマツ」、鳥なら「タンチョウ」という様に、地域にゆかりがあり、人々から愛されているものが選ばれているのです。
今回は、各都道府県のシンボルとして指定されている「魚」は何か?をその理由と共にまとめました。調査には各都道府県の公式ページを参照させていただきました。
シンボルとして魚を指定していない都道府県も御座いますので、その場合はリストから除いています(2020年6月現在)。偶然にも北海道、東京都、大阪府、京都府は、そのシンボルに魚を指定していませんので、県のみという事となりますね。
それでは、スタートします。各県を代表するシンボル魚には何が指定されているのでしょう? それぞれの地域を訪れる機会があれば、ご当地での食事などで、参考にしてみては如何でしょうか。
各県のシンボルの魚 (県の魚)
青森県
ヒラメ
- 昭和62年7月20日指定
- 全県すべての沿岸海域で漁獲され、栽培漁業を代表する魚。
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岩手県
南部さけ
- 平成4年2月21日指定
- 岩手県のさけは古くから「南部のさけ」として親しまれており、岩手県の漁業の中でも特に重要な魚種。三陸・海の博覧会の開催を記念して平成4年2月21日に岩手県の魚に選定。
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秋田県
ハタハタ(鰰)
出典:秋田のシンボル(キッズページ) | 美の国あきたネット
- 平成14年指定
- 県民に親しみのある魚。県民の意見により指定。
関連記事:【ハタハタ(鰰)】の食べ方ご提案/干物(一夜干し)はいかがですか?
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山形県
サクラマス(桜鱒)
- 平成4年3月9日指定
- 山形県の自然をイメージさせる10種類の魚から、県民投票により決定された。
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茨城県
ヒラメ(平目)
- 平成7年6月1日指定
- 一般公募における県民から最も応募が多く、茨城県沿岸の重要資源であることから決定。
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群馬県
アユ(鮎)
- 平成元年5月24日指定
- 県内で親しまれている魚
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埼玉県
ムサシトミヨ
- 平成3年11月14日指定
- トゲウオ科の淡水魚。現在では、熊谷市の元荒川上流部でしか見られなくなり、県の天然記念物に指定されている。大きさは約5cm。水が綺麗な小川や池に生息し、オスが巣を作り、子育てをすることで知られている。
千葉県
タイ(鯛)
- 平成元年2月23日指定
- 千葉県にゆかりが深く、明るいイメージをもち、県の発展を象徴するにふさわしい魚として選ばれた。
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富山県
ブリ
「富山湾の王者」
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シロエビ
「富山湾の宝石」
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ホタルイカ
「富山湾の神秘」
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福井県
越前ガニ
- 平成元年3月指定
- 福井県の冬の味覚として定着し、親しまれている。
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岐阜県
アユ(鮎)
- 平成元年7月15日制定
- 県民の意見から決定。長良川の鵜飼いと共に全国的にも有名。
愛知県
クルマエビ(車海老)
- 平成2年指定
- 縞模様がある体を丸めると車輪のように見えるからクルマエビ。稚エビ放流の推進により、全国的に上位の漁獲量。1991年に南知多町で「第11回全国豊かな海づくり大会」が開催されるにあたり、1990年に県の魚に選定された。
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三重県
伊勢えび
- 平成2年指定
- 主に志摩半島で生産されている。茨城県以南の太平洋沿岸に多く分布。平成19年の漁獲量は全国1位。
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奈良県
キンギョ(金魚)、アユ(鮎)、アマゴ(雨魚)
- 平成24年6月指定
- 県民アンケートで上位3位の魚を県の魚として指定。
和歌山県
マグロ(鮪)
- 昭和62年6月20日
- 県民投票により指定。
- サバ科の魚。体長3m、体長200kgに達する。特に春先、紀南沿岸海域で漁獲されるクロマグロの刺身はきわめて美味。
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鳥取県
ヒラメ(平目)
- 平成2年指定
- 県、県魚(さかな)とのふれあい推進事業実行委員会選定
- 沿岸海域で獲れ、本県の栽培漁業の主役の魚。
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島根県
トビウオ
- 平成元年指定。県民の意見による。
- 夏を告げる魚として県民に親しまれている。
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広島県
カキ(牡蠣)
- 平成2年9月6日指定
- 広島のカキは約450年前から養殖されていたと言われている。県を代表する水産物で、生産量は全国約6割のシェアを誇る。
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山口県
ふく(ふぐ)
- 平成元年、県民からの公募によって指定。
- 「福」に通じるため、県では「ふく」と呼ぶ。現在も、山口県下関市の南風泊(はえどまり)市場での扱い量は全国1位。歴史的にも、ふぐの漁法「延縄はえなわ漁法」の考案や「食用禁止の解除」は、いずれも本県が日本初。アメリカ輸出も山口県内で処理されたものだけが認められている。
関連記事:2月9日はフグ(河豚)の日!フグってどんな魚?刺身を実食。
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香川県
ハマチ
- 平成7年11月7日指定
- 香川県で昭和初期に日本で初めて養殖技術が開発された。現在でも、県内水産業の主役。
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愛媛県
マダイ(真鯛)
- 平成5年6月15日指定
- 県下全域で漁獲され、全国屈指の生産を誇る。郷土料理も多く、魚の王様として親しまれている。
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高知県
カツオ
- 昭和63年6月21日指定
- 「カツオの一本釣り」で有名。刺身やタタキで日常の食卓にあがり、また、身はかつお節、内臓は酒盗(塩辛)に加工される。漢字で松魚とも書き、めでたい魚の代表格。
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長崎県
なんと12種。
春:タイ、イカ、アマダイ
夏:アジ、イサキ、アワビ
秋:サバ、トビウオ、ヒラメ
冬:ブリ、イワシ、フグ
- 平成8年3月15日指定
- 基幹産業である水産業に対する県民の理解と親しみを深め、本県の水産物を県内外にPRする為、代表する四季ごとの魚が12種類選ばれた。
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熊本県
クルマエビ(車海老)
- 平成元年12月制定
- 有明海や不知火海が全国的な主産地です。熊本県は全国に先駆けてクルマエビ養殖に取り組み、日本一の生産量を誇る。
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沖縄県
タカサゴ(地方名:グルクン)
出典:沖縄のシンボル/沖縄県
- 1972年5月15日制定。
- 沖縄県でよくとれる魚で、県民に広く親しまれ味もよいなどの理由から選ばれた。
- 全長25センチ前後の色鮮やかな魚。方言ではグルクン。沖縄からインド洋にかけた暖かい海に生息しており、沖縄近海では一年中見られる。
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まとめ
今回は、各都道府県がそのシンボルとしてしている「県魚」のご紹介をしました。その土地を訪れる機会があれば、その県で親しまれている魚は何か?という見方で食事などを楽しんでみてはどうでしょうか。また、旬の県魚を取り寄せるというのも地域応援の意味で良いかもしれませんね。
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