自宅で行う自作の「津本式 究極の血抜き」について、これまでに色々な試みを行ってきています。成果として、購入した魚であっても、新鮮なものであれば、血抜きによって保存性を高めるという気づきを得ました。
今回は、ちょっとした道具の改善により「圧迫血抜き」を行いやすくする方法を見つけましたので、ご紹介します。(単純な話なので、あまり期待しないでね)
結論
(小さい魚を処置する場合)
圧迫血抜き(究極の血抜き)に使用するホースを細くする。
私が自宅で捌く魚は主に1kg以下の魚です。一般的な水道ホースは外径20mmなのですが、この1kg以下の魚に対して、20mmでは太すぎて、作業がやり辛いのです。よって、ホースを細くすることにしました。
改善前(太)内径15mm/外径20mm
改善後(細)内径7.5mm/外径11mm
これによって、外径を9mmも細くすることが出来ました。
ホース径の改善/血鯛で検証
先日、捌いた血鯛(チダイ)体長21cm/全長24cmを例に挙げます。
ホース交換前(外径20mm)
これだとホースが太すぎます。切断した動脈近くまでホースが入っていかないし、手前のエラが浮き上がって、手で押さえての圧迫がし辛いのです(浮き上がったエラから水が抜けてしまう)。
ホース交換後(外径11mm)
これでかなりホースが入りやすくなりました。エラの隙間も小さくなって、圧迫がしやすくなりました。外径9mmの差は大きいです。今回は、体長21cmの血鯛ですが、さらにアジとかサバとか、小さい魚になると、もっと分かりやすくなります。
この様に、ムリなく圧迫できます。
使用している道具
これまでに使用していたのが「ノズル血抜き用」と「圧迫血抜き用(太)」。ここに今回、一番細いホースの「圧迫血抜き用(細)」が加わりました。
▼購入したのはコチラ▼
ホームセンターでパーツで買えないか色々と探し回ったのですが、結局コスパが良いのはコレ、という結論に至りました。少しもったいない気もしますが、苦肉の策でホースを切って使うのです。
2020/9月現在、Amazonが最安値918円です。内径が7.5mmの安いホースは意外と売られていません。また、コネクターとホースの様にパーツを買い集めるよりも、紹介したコネクター付きの延長ホースを一式で購入するのが、一番安くなりそうです。
津本式の自作ツール これまでの経緯
結論を先に書いたので、今までどうしていたか、簡単におさらいするよ。
津本式の公式ツールは一般庶民の私には手が届かないので、なんとか自作でやりくりしているんです。どういう方法か?詳しくは、次の記事をご覧ください。洗濯機から枝取りというアイデアを使用しています。
▼自作ツール紹介▼
そんな思い付きの自作でもだいぶコツは掴んできました。スーパーで購入した魚だからといって、全く意味が無いわけではない。鮮度が良い魚であれば、効果があることも分かりました。
▼効果検証▼
リンクの記事で鯵の血抜きを検証していますが、これ以外にも色々試しているんです。その中で、ホースを細くするという発想に辿り着きました。 単純な事なんですけどね。
自宅で血鯛の究極の血抜き
血鯛の血抜きの様子をご覧ください。細いホースを使います。
スーパーマーケット購入した血鯛です。期待以上に鮮度が良い血鯛でした。(我が家の近くのスーパーは、鮮度が良くても「刺身用」とは書きません。「刺身用」を謳うと面倒なことが多いのでしょう。)
エラから動脈を断ちます。
尾に包丁を入れ、骨を切断。
先ずはノズルの血抜き。
次に圧迫血抜きです。小さい魚には、細いホースがやり易い。
血の排出を確認。
究極の血抜きによって、体がパンパンに張った状態です。
エラも白くなっています(血が抜けている)。
今回の「血抜き処理」は練習の為に行いました。これから直ぐに食べますので、頭を落とします。血は既に抜けているので、キレイな状態です。
三枚に下しました。
如何ですか。動脈に血の残りがありません。
身の状態もキレイです。元々の魚の状態も良いですね。これ刺身でも食べれますよ。
まとめ
今回は、津本式究極の血抜きを自作で行う場合に、(小さい魚用に)ホースを細くする方法をご紹介しました。ツールとしてはタカギの延長ホース(内径7.5mm)がコスパ良く使いやすいです。参考になれば幸いです。
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